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◆ 新プロジェクトの概要2007/04/14 (Sat)

 私の友人が私に野望を持てと言う。此れだけに技術と情報、チャンネルを持ち、零細企業で甘んじている姿が残念らしい。能登半島地震で大騒ぎしたが、既に昔の話のようだ。人生一瞬先は闇だし、被災者の45%が65歳を越える。この人達が再建の戦いに望む苦労を考えれば私の仕事の方が楽だし、野望を持って働くのも悪くはない。防災の第一人者の村上博士と懇談したが、能登の人達は我慢強いので再建は大丈夫だと言っておられた。私も負けずに、しぶとく社会の為に、大いに野望を掲げて頑張って見ようと思った。村上氏は都市防災の権威で高名な学者だが、会って話すと謙虚で、話題が豊富、やる気も旺盛だ。会うと水と酸素の話で盛り上がる。NPOで防災用の浄水機の開発と酸素の普及の仕事をお互いの分野の力を併せて協力する事を提案したが、快諾された。氏は都市の貯水タンクを地中に埋めて防災施設の基礎を築いた人で、防災井戸水の活用を考えておられた。当社の膜技術を高く評価して戴いたので、普及活動に有識者を募って防災のプロジェクトを立ち上げたい。

 東京の都知事選挙が終り予想通り、石原ブランド力が圧勝した。選挙中は政治家らしく猫を被って謙虚に、当選が決まると直ぐに、傲慢な素顔が見えた。選ぶ国民の民意が低いので都民を舐めきっている。彼に代わる人材がいないので、好き放題だ。東京は、日本中の富が集まり、我が世の春。今日も、高層ビルが乱立し、一極集中が加速している今後も、出来もしないオリンピックを口実に大型の再開発を誘発して大きな負債が増えて残る。ブランド店、一泊200万円の宿泊のホテルが出現しても、都民の生活には縁遠い。私は昔から石原慎太郎のファンだが、今の姿を見て賞味期間が切れた姿だ。

 温暖化の影響か、今年は、中国から黄砂被害が目立つ。中国も雪不足で、砂漠化が一段と進み、国土の45%が砂漠化し、水と黄砂が問題になっている。水不足は豪州でも深刻で、4月9日豪州のゴールドコーストから海水のRO装置の問い合わせがあった。千葉さんと名乗られたが、日本からMF膜を持参して何とか飲料水にしているが、0.02μの膜浄水機かROが欲しいと言う。20年前、にハワイのカウアイ島に少し住んだ事がある。カウアイ島を選んだ理由は雨が大量に降る。日本の屋久島と似て水が豊富で、この島に有名なリゾート地で、プリンスビルがある。ここに高級な邸宅が多く建ち、世界の富豪が居を構えている。理由は水、水が豊富に飲めるので、この島を選ぶと言っていた。水は日本では恵まれているので、日本人は外国人ほどには水に執着しないが、彼等は水が命だと思っている。私は金持ちではないが、先見性を大切にしている。私はカウアイ島のプリンスビルで水の重要性を知って、社名もプリンスビルから借用してRHプリンスビラと名つけ、水の仕事を考えた。水の仕事は、地味な仕事で大儲けは出来ないが、命に繋がる仕事で、大切に育てて来た。日本の井戸水の水質も年々悪くなり、直接は飲めないし、水道水もそのまま飲む人は少ない。私は、常に、井戸水、雨水、排水を有効に活用できる安価な装置を考えて世界中から優れた技術と部品を揃えている。

 東京の代理店から小型で、時間1トンから2トンクラスの膜浄水機の開発の依頼があったので、0.02μの精密な膜浄水機を作り、防災井戸水用を兼ねた仕様を考えている。大型装置は時間4トンから6トンクラスに絞り低価格装置の開発も始めている。この規模は大手が参入し難い分野で独占したい。

 4月末には、新店舗のランドロームの水の自販機、長野、印旛村、つくばにホームクリーン浄水装置を納入する。次に、養鶏場の準備を始める。5月末に平塚の神社に1トンクラスのナノ膜浄水機の商談が来ているので、検討を始める。

 NPOを活用して、大きな事業も考えている。南砂に都内で最大の産廃の施設がある。4月11日にオーナーと会うために出掛けた。目的は中国で産廃処理のプロジェクトを考えている。技術協力の打診があった。日本から、技術指導を行い、中国から人材の教育と交流を行う。お互いにメリットが出せるので、双方に打診している。私は大きなプロジェクトを大手企業で経験しているので、大きな仕事の方がやり易い。北京の近郊に膨大な土地を持つ人がいてこの人に産廃のプロジェクトを提案している。現在、中国の産廃事情を調査して許認可の仕組みを調べているが、最初はゴミの分別の仕事から始め資源のリサイクルを進める。久々に老人パワーが炸裂するかも知れない。楽しみである。