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◆ 「膜ビジネス・レポート」2007/03/24 (Sat)

 3月19日、東京の防災用の浄水機を設置する仕様が決まった。時間4トンで、25,000人分の飲料水を供給できる。オール膜製で、日本初の高度膜処理設備として登場が内定した。前処理も自動洗浄機能を備えたMF膜を装着する、前処理を終えた水はRO膜を通過して浄水する。既に、災害時にインターネット通信機能を備えた自販機装置の浄水機も完成し、防災に強い専門性の高い会社に成長させている。規模に応じて最新の膜浄水機の開発に励んで来たが、今後の取り扱いはNPOを活用し、広く専門家を糾合した組織化の準備も進めたい。墨田区でも隅田川に防災拠点を作る計画や、新しい東京タワーを中心にした観光、防災の拠点をつくる計画が煮詰まっているが、何れも、水が大きなテーマになる。膜濾過が新しい機能があるので、期待の装置になる可能性が高い。友人を介し都市のプロジェクトの関係者と懇談の機会を持つ準備を始めている。来年度は防災予算が倍増される事が決まったので、小型で時間1トンの装置も企業向けの防災用に開発し提供したい。

 3月15日、若者2名を中国に派遣した。電話で中国の規模の大きさに驚きの報告を受けたが、見聞を深めさせたい。私は世界最大の遠赤のメーカーと提携しているが、この度、招聘の機会が出来、娘とインベスターの娘さんを派遣した。若い目で世界を見て成長して欲しいと思う。

 3月2日、新治の案件で、硝酸性膣素の分析結果が出て合格した。3月8日、愛知の養鶏場からモジュールを包むケースが破損し水漏の連絡があったが、5年間異例の長さで稼動して力尽きた。ROのモジュールは2年で交換するのが、原則だが、モジュールを洗浄して使って来たが、5年交換しないで使えたので奇跡だと思う。モジュールとはRO装置のフィルターの事で、詰ると、圧力が分散し、容器に影響がでる。交換用にステンレスの容器を備蓄していたが、役にたった。応急修復が遅れると、10万羽の鳥の命が危ないし、緊急性の高い仕事だったが、修復に成功した。この養鶏場とは、井戸水の相談から関係がスタートしたが、鶏の飲料水の仕事に大型の純水装置を初めて導入した。このオーナーは卵の生産に強いこだわりがあって、特に水と肥料に関心が高く純水装置の提案を喜んで受け入れた。同時に、ステンレス製で、装置を被う巨大なカバー、貯水タンクを特注し卵1個20〜30円の価格の世界で、大きな投資を行った。水が飛躍的に改善され、雛の死亡数が激減し、収益に寄与した。卵の品質も大幅に向上し、黄身が盛り上がり張りと艶がある卵で、楊枝で10本以上刺しても崩れない。超こだわりの卵になった。今は、当社の酸素発生器を使って酸素水のテストも始めているし、次にマイクロバブルの導入も考えていて、日本で、これほど最先端の技術を導入した業者はいない。水にこだわる業者の設備をテレビで見るが、比較にならない。卵の売り先も一流店に広がった。ビジネスとして飛躍の時に、事故が起きたが、我々の対応の早さとメンテ技術に信頼を寄せられて大型装置をもう一台追加して並列運転をしたいと申し出があった。

 3月20日ランドロームの大型の浄水機が完了した。滋賀から東金、木更津、から膜やフィルター装置の注文がある。最近は、家庭用の硝酸性窒素の仕事も増えて来たので、予算が許せば、イオン交換式軟水化装置を勧めている。龍ヶ崎の大越氏が軟水機用の塩を買いに来られ調子を聞くと、子供の肌が良くなったと喜んでくれた。学園の看護士さんも軟水機を使うと、手荒れ予防や風呂の掃除が楽になったと喜ばれ、福岡からも軟水器の追加工事とキトサン、殺菌水の見積もり要求がある。つくばの田上石油店のお客や、千葉の印旛村から軟水器と純水装置、酸素と遠赤ボックスの引き合いがあり、事務所に見に来られて購入を決められたので、自宅を訪問した。

 スーパーのランドロームから新設店に自販機の購入の相談がある。予算が厳しいので、格安で造ってくれと頼まれた。半導体の会社からEDI超純水装置の商談が内定した。今回購入して戴くと4基目になる。来週30日友人の紹介で自販機の商談がある。自販機の商談が増えだした。24日土曜日に北海道から追加注文の打ち合わせに来られる。春一番忙しくなりだした。

 各地で、鉄の盗難事件が増えているが、この傾向は世界中に広がっている。北朝鮮で電線が盗まれる事件が報道され、日本、中国、インド、アメリカでも同種の報道がされている。原因は中国の素材の自給の影響で、銅、ステンレス、アルミ等の価格が高騰し、犯罪に繋がっている。盗む輩も悪いが、盗品を買う輩も更に悪い。人間の3分の1は悪人の心が強い人、性悪説だ。3分の1は中間層、縁で悪人にも善人にもなる。残りの3分の1は善良な市民と性善説と仮定し、昼間は善良なビジネスマン、夜になると、犯罪者になる。金になる事なら何でもする時代だ。金がないと生きられない社会も現実で、仕事に挫折すると、悲惨だし、モラルも低下する。品格より貧格が求められる時代だ。何時までも右上がりで経済が成長できる訳がないので、質素な生活も覚悟しなければならない。茨城の鉄屑犯人が逮捕されたが、零細企業の経営者だった。自分自身に負け、経営に負け、貧格に負け、獣になる。好調と言われる大手企業も買収、再編、粉飾決算、企業の品質管理の甘さ、不祥事が目立つ。食品関係の方が、不ニ屋の事件以降、クレームの数が激増し、悪質な客のクレームは脅迫に近いと言う。文句も垂れたいストレス社会だが、自己防衛が求められる。
 温暖化も心配の種だが、海も陸も自然破壊と乱獲で資源が枯渇し、食料、水、鉱物、エネルギー、全てが争奪戦だ。私は防災用に絞って製品を開発して来たが、都市の防災で社会貢献したいと思っている。災害時に欠かせない水の問題は膜処理の技術の確立で、一番適した浄水機を開発した。防災用の浄水機を開発した動機は北海道の奥尻地震の時に、ソラー発電で動く装置を開発し、次にインドネシアの地震を見て膜の浄水機を開発した。東京のビックサイトで、台東区の担当者が当社のブースに来られて膜装置に関心を寄せられた。防災の日に当社の装置で井戸水を浄化して飲んで貰ったが、区民は喜んで飲んでくれた。その光景を見て、この仕事を天職と定めて優先して来た。ホテルにスーパーに大型濾過装置を開発して性能を探って来たが、イラクに自衛隊が使った時間3トンの装置と同等のレベルの装置は当社でも問題なく造れる。最近は膜浄水機が注目され99%が砂濾過と活性炭の濾過では水質基準が保てないので、見直しが進められる傾向にある。防災で注目されないが、欠かせない道具に酸素の活用を提唱している。災害を想定して粉塵災害、炎上、空気の汚染、病人の介護、酸素の需要は水より高いかも知れない。酸素ボンベでは対応しきれない。都市計画の中に水と酸素の問題を提唱して、安くて高性能な酸素発生器の開発も進めている。当社の酸素発生器は毎分20リットルの酸素を発生でき連続運転も出来るので、防災プロジェクトを進めている専門家に是非、酸素の効用を提唱したい。ハンカチ王子が疲労を回復したと興味本位で、報道されているが、体育館等の待機場に常時、酸素を吸引できる体制を整えて平時は、疲労回復、緊急時には人命の救出に役立つと思う。

 現在、養鶏場、常総の社宅、及び工場、堺、半導体の超純水装置、自販機、の案件があるが、4月には作業場も完成するので、大型の受注の体制を固める。酸素温浴施設にリースと銀行からの融資が決まった。この資金を使って部品の仕入れに使う。ビジネスのスピードを速めたい。遠赤と酸素は珍しく、銀行の評価が高い案件だ。幅広い展開には資金も必要になるので、銀行の申し出を素直に受けている。新浦安と、つくばにショールームに酸素の体感室を完備した。岩盤浴が菌や、体臭を嫌って衰退し始めたが、体を温める温熱効果や酸素の治癒力は逆に、理解が深まっている。ビジネスモデルを考える上で、色々と人に会って知恵を借りている。NPOの活用に携帯を使った新しいシステムがつくばで開発されたので導入する。この仕事は娘と、東大の学生が担当して、NPOのスタッフが運営する。酸素噴霧器も酸素とコエンザイムQ10の化粧水を混ぜて使う美容の用途も考えている。Q10とキトサンの代理店は埼玉の進晃建設、つくばは田上石油店が決まったが、逐次増やして行く。