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◆ 新たな年を迎えて2006/04/05 (Wed)

 4月から経理上の新年を迎える。昨年を振り返ると膜技術の啓蒙に力が入った一年になった。色々な顧客に販売したが、千葉県・鴨川の顧客は異色人物であった。証券会社からJICAに移り、海外勤務後、突然、本格的に百姓に転進した人物だった。東大卒のエリートが一見無謀な転進に見えたが、会って見ると興味が湧く魅力的な人物でした。私も農業に関係する仕事もしているから、食の安全を考え、化学肥料を減らす新しい農業界にエリートが参入する事は重要だと思う。安全な食べ物を自分の手で育てる究極の行為である。私は水と有機肥料の商いを業としているが、最近話題の酸素にも関心がある。酸素を有効に活用して、バクテリアを増やして土地改良を考えた農業向けの装置も販売したいと考えている。堆肥の発酵にも水と混合させると有効だと思う。自然に優しく、環境面で、清浄な装置を開発したい衝動にかられて頭は忙しい。日本が農産物を60%以上、輸入に依存しているが、此の侭、輸入が続けられるとは思えない。中国も生活水準があがり、エネルギーと同様、近い将来、食料と水不足に直面する。私は日本に潜在力が残っている間に日本の様々な問題を本気で考えないとこの国は崩壊すると危惧している。私の仕事は冬の時期は寒いので閑散期にあたる。暇に任せて色々考えている。春になって温度が上がると井戸水が臭気を帯びて、相談が増え忙しくなる。今年の冬はホテルから大型装置や、銀座の和光からも新しい店舗用に注文を受けたり、旭川の方から浄水機を見に、来られて、つくばの地元の方が数台購入して戴いたり、東大で“ものつくりの講座”を開講したり、異色の経験をした。終って教授からメールを戴いた。

川手様
cc.水野様、枝さん、瀬田さん自由研究ゼミナールでは、ありがとうございました。学生も、満足しているようです。レポートが揃い次第送付いたします。〈後略〉

 私たちの仕事はものつくりが中心になるので、地味な裏方の仕事だと思うが、ものつくりが衰退ぎみの社会で、自分達で企画して、自分達で製作し、営業から、工事まで、全てをこなす仕事は、働き甲斐がある。量産して莫大な売り上げる企業にはなれないが、自分の意思で働くので、充実している。東大の学生が講座を開いたおり、膜の使用状況を調査してくれた。日本国内で膜を使った浄水方式のシェアは1%以下だと言う。99%は従来の砂濾過方式で、膜が1%に満たないらしい。本当であれば、膜の製品は有望な商品になるだろう。井戸水の浄水には膜の活用は、一番、最適な技術だと思う。今後も、大切に育てて行く。

 ホテルの建設状況を確認するために、依頼主を訪ねた。建設は順調で、思ったより大規模である。最初に問い合わせがあって、訪問した折に、ホテルを新築する計画を聞かされたが、半信半疑だったが、時間が経って、計画が順調に進んでいる。当所はこの仕事は難しい仕事で、余り気乗りはしなかった。役所が絡む仕事は水質基準を厳しく管理されるが、水質基準を完全にクリアーにするには、設備費用も高くなる。断わる口実で、時間2トンクラスの純水装置を提案した。分析では、マンガン、色度が多くあるので、砂濾過ではとれない。水に溶け込んだもの、つまり、専門用語で、イオン化された汚染物質は通常のフィルターでは除去できない。純水装置を提案した。保健所の許可も純水装置なら、許可が簡単で手離れが早い。顧客は以外に、純水風呂に興味を持ち出した。

 同じクラスの話がある。つくばを代表する富豪の一人である方が、つくばで、老人ホームと診療所、5階建ての健康促進の施設を建設していて、井戸水を利用したい計画がある。井戸を120mほど掘ったが、鉄、マンガン、色度、アルミが検出されてその侭では使えない。装置の見積を頼まれたが、私は説明しても、難しいので、大型装置が完成すれば、見せると伝えた。

 つくばの病院から再度純水装置の相談があった。小型の案件であれば引き受けようと思うが、病院関係は難しいので、慎重に対応している。理由は、私の会社が小さいので、信用されないからこちらからは営業はしない。頼まれたら考える方針でいる。病院もコストを下げないと苦しいので、安くしたくて、相談が増えている。東京の帝国ホテルに本社を置く医療法人からも相談がある。水道のコストを下げたいと相談された。千葉のゴルフ場のクラブハウスを老人ホームに改造して、有効活用の話が進んでいて、当社の技術で、水処理をしないかと相談を受けた。井戸水の濾過では、他社には負けないレベルにあるので、少数精鋭の陣容なので、慎重に仕事を選んでいる。数年後には、大きな市場を確保するため、日々、大手企業と互角に競い合あえる力を着々蓄えている。去年の秋に自動で膜を逆洗する装置を開発し制御基盤を量産する事にした。今回、受注したホテル用に時間4トンの前処理装に装着する。

 千葉のスーパーから11台ほど水の自販機の依頼があるが、要望通り、低価格の機種を開発しているが、2ヶ月ほど遅れている。遅れの理由は機能の選定だ。私は未来型のプロトタイプの自販機を改良して、新しい機能の自販機を開発しているが、市場に酸素水が売られ好評らしい。果たして本物なのか? 疑問に思うが、興味はある。私自身大病を患って大手術を受けたおりに、酸素吸入器を使った。人間の体の中で血液が酸素を隅々まで運ぶが、もし、汚れた水を飲み、汚染された空気を吸っていると体には良くない。汚れた空気を吸うと体内で活性酸素が生れて、体を破壊すると言われている。つまり、汚染された空気から得る酸素は完全燃焼できないのだ。もし、水に酸素が溶け込める事が出来るか、もしくは、充填する事が出来れば面白いので、韓国の酸素製造装置のメーカーに酸素水用の装置を購入に出かけた。私の体験から老人が増えると疲れをとるには酸素を有効に使うと効果がある。血液を浄化し、心肺機能を高め、新陳代謝を活発にするらしい。酸素を水に混入する装置も考えている。少し触れると、中空糸膜+活性炭+RO膜+脱気膜+高純度の酸素をインジェクションし、特殊なクラスター器を通過させる事にする。外国では一社が商品化している。45分ほどインジェクションすると40ppmほど水に酸素が混入すると言われているが、真偽は疑わしい。ボトルに詰めても気化するのに、はたしてできるのか? 溶存酸素量40ppm以上を計測する機器も高価で簡単には買えない。特殊な技術で水に酸素を溶け込ましても20ppm以上は難しいと思うが、私も興味があるので、酸素発生装置を使って酸素を混入させる実験を始めている。

 先月7日に福島からプラントパワー〈有機肥料〉を購入したい顧客が事務所に来られて、30gほど販売した。また、佐賀からリピーターの注文が来た。少しずつ肥料の方も売れ出した。この濃縮液体肥料と希釈水用の酸素水を混ぜて散布できる機械も開発する予定でいる。来週早々に毎分8gの酸素発生装置が届くので、新たな実験を開始する。

 インドネシア向けの時間1トン処理する小型自動洗浄式の膜浄水機が完成した。予定通りに話が進むと数百台単位で、輸出するので、安くなる。日本でもレストラン向けや予算の少ない家庭向けに代理店価額15万円〜20万円位で販売を考えている。代理店の資格は井戸水浄水機を購入された人が販売を希望されたら優先に業者価格で販売したいと考えている。