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◆ 年末の感想2005/12/08 (Thu)

 今年は波乱の一年だったが、年間を通しての売り上げも安定しだした。個人的には心臓の大手術も成功して楽になったが、熊本の建設会社に前金を持ち逃げされたが、大和ハウスに頼んで建築確認の用途変更の手続を行い成功した。建屋が完成すると燃料電池の導入や省エネ、水処理装置等の展示を考えている。

 つくばと秋葉とを結ぶ鉄道が開通し土地バブル状態。程々にしないと大火傷を負う人が増えそうだ。新線に絡む開発の噂レベルの話しが持ち込まれてくるが、前に進む話は少ない。計画から見積りをとってみて他社の水処理コストがあまりにも高いので、私から安く買えるとの魂胆が見えるが、当社は直売方式の為に安いのであって仲介を入れた販売はしないので返事に窮してしまう。仲介で販売するとコストが下がらないし、販売すると後々色々と問題が起きる。特にメンテナンスを疎かにするのでお断りしている。

 膜の仕事を始めて少しずつ軌道に乗りはじめた。直接販売するメリットは商品の評価を確かめ易いし、責任の所在が明確になる。顧客の要望から適応製品が生れる可能性が高い。大型装置、自販機、家庭用等色々と広がり楽しい。原油高で、鋼材を始め部品コストが大幅高、加えて円安で、輸入部品が高くなっているが、企業努力で値上げを抑えている。中国も近い将来インフレ状態になると思うので、生産拠点を中国や韓国に移す事を考えていたが、今は日本を中心に考えている。日本の経済の回復基調が報道されているが、大手企業中心で、今後とも中小企業は厳しい。都会と地方の格差も一段と広がり断層社会が進むので油断はできない。

 今月中旬には、超精密の膜が完成する予定だ。開発を始めて約3年ほど経ちやっとの思いだ。最近はテレビで膜を使った技術が紹介されだして、少しずつ関心が高まり問い合わせが増えている。品質、コストが将来を決めるが努力して有望な商材にしたい。マイコン制御の自動化の膜浄水機が完成し有望な商品として期待している。膜が詰まると自動で逆洗浄し、汚れを排出し詰まりにくい浄水機だ。一号機はホテル、二号機は仙台の簡易自販機用に考えている。この装置を水の自販機にも組み込んだ。水の自販機のビジネスはコストが勝負だ。各社が参入を見込んでいるが、激しい競争になる。技術の競争は負けないと思う。我々の売りはメンテナンス費用が大幅に低減できる。フィルターの自動洗浄化装置を導入するので、管理が容易になり私共のような小規模の会社でも全国展開が可能になる。また、インターネットの技術も欠かせない。状況把握、宣伝広告、管理等、新しい分野が広がるので開発を進めている。技術の進歩は日々前進しているので、常識を破る自販機が完成すると思う。

 先月、本業の超純水製造装置を半導体の会社に納入した。同じ会社に計3基納入したことになる。下妻のホテルもほぼ内定した。又、一年前からの話があった牧場向けの大型装置も完成する。つくば市でホームクリーン装置を納入した。牛久、銀座和光等は現在商談中! 仙台から簡易的な自販機の注文があるが、納期は多分一月になるだろう。

 連日株価が賑わいバブルの再現のようだ。金、金の社会だが、懲りない日本人が多い。金持ちと貧乏な人の格差が益々広がる。アメリカ、中国、韓国、日本、同じ傾向だ。貧富の断層社会に株を通じて大企業には莫大な資金が集まり金余りの社会。原油で潤った資金が日本に流入しているのだ。短期間で300兆円も流入したが、中小企業には資金が回らない。不況か好況か区別がつかない断層と格差の社会で数%の大企業が栄えている。中小企業や個人が埋没する危険な社会が実現している。小泉政権は、国民の支持を得て好き放題の怠慢先送りで日本全体が耐震構造の弱い国になっている。彼の目は我々の目線と違いすぎる。責任は選んだ国民にあるので、よほどの覚悟が必要になる。私は彼を支持しないから少数派に属するが、少しだけ会社の規模、売り上げを伸ばし異端児として日々成長できる一年でありたいと思う。心臓の手術も終わり新しい鼓動で動き始めている。来年も与えられた命がある以上奮闘を惜しまない。