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■ 物作りの提案に応えて2005/05/03 (Tue)

 ある国立大学の教授から学生に物作りに興味を持ってもらう為に、物作りのテーマに付いて相談を受けた。先方は当社の超純水装置の製作技術を希望している。高名な大学故、学生もプライドがあるので単なる浄水器の製作では面白くはない。超純水の活用は最先端の技術であって先端産業の製造には欠かせないもの。しかし、世間では専門業種の為にあまり知られていない。習って簡単に作れてすぐに実用性があって売り上げに結びつく仕事が理想である。活きた学習になればと考えた結論らしい。最近は環境問題から水に関心を持つ知識人が増えて来たので良い企画になるだろう。国立大学では物作りの体験から食品をはじめ様々な商品開発を生む活動が盛んになっている。ある国立大学で開発された沖縄のあわ盛りのお酒が年間売り上げ5000万円に達し話題を集めている。超純水製造装置も国立大学のブランドで売れば数億は固いと思う。億単位の売り上げになると民業を犯すと批判が起きる可能性があるが面白い試みになるので実現のため協力は惜しまない。私が昔大手企業で半導体の事業開発の仕事を担当していた時、超純水に興味をいだいた。調べてみると意外に取り扱っている人が少ない業種でマスターすると有望な仕事になると思った。工業社会や日常社会で水問題は最重要課題として取り上げられているが不思議と水に関する知識が乏しい。近年環境問題から政府の補助金等を受けたて水の研究を行う大学が増えてきたがまだまだだ。日本の場合大学や企業で取り組むとコストが高過ぎる。少し前は日本の水処理の技術は世界で一番進んでいたが、現在はコストの面から競争力が低下していて、国際市場では勝てない。私から言えばコスト高の商品はどんなに優れていてもゴミに等しい。国際競争力を備えた装置を民間の超純水製造装置の専門企業と学生が共同で製作を学習する経験は貴重だと思う。中国で当社の超純水製造装置の製造コストを相手方のメーカーに提示してコストの比較をして見たが、中国側は当社より20%程しかコストが安くならないと回答してきた。安く作れる事を自慢する問題ではないが品質、コスト、ブランドが伴うと無敵である。販売は全てインターネットで販売する計画だ。今後の計画の推移を見つめたい。

 先日、韓国の若者が当社を訪問して水の自販機の共同開発を提案してきた。当社の自販機は中空糸膜と逆浸透膜を中心に構成しているが、彼等は当社のことを良く調べていて詳しい。私の理想は脱気膜と酸化還元水を加えた機能水用の販売機を作りたいと思っている。それに加えて、販売価格を抑える為に広告塔の役割を果たす通信機能を備えた形を考えている。少し、計画の概要を伝えると5月中に開発計画を決めて話し会うことにした。開発費と部品を提供して商品化を進める予定だ。

 5月の連休中に地元の顧客に頼まれた井戸水の浄化装置を製作が完成した。続いて、食品用の大型浄水機を製作している。この浄水機は当社の看板製品にするつもりでいる。コストも海外に輸出しても競争力のある機種で期待している。この機種のコンセプトは純水とUF膜水を混合して水質機基準を満たす考え方を取り入れている。水道水のろ過方式も高度処理の時代に入りつつある。しかし、井戸水のろ過は河川のろ過とは異なり、複雑な汚染物質が含まれているので、逆浸透膜装置を併用しUF膜水を混ぜた水をつくり大幅なコストを下げた機種を開発した。この機種は従来のコストを50%程下げて、尚、高水準の水が大量に作れる機能を有している。この装置に脱気膜を装着すれば調理水として水の浸透性に優れた専用機として大型の調理場向けの調理器具として有望な製品になるだろう。水は日常生活を営む上で欠かせない命の源である。毎日飲水に使うため、安全、安心が求められる。調理に使う調理水も新しい技術や工夫を凝らし機能に優れた水を作る努力を重ねている。今後は工業用に使う洗浄水も純水や、超純水まで幅広い分野で活躍すると確信している。

 又、当社は雨水の浄化にも力を入れていて行く。適正なろ過炉材をはじめ、各種ろ過フイルター、精密膜フイルター、純水装置用のナノフイルター、脱気膜フイルター、超純水装置等幅広い製品を取り扱い小さな開発型の会社として生きて行く積もりだ。