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■ 運と予感2003/12/01 (Mon)

監視衛星が打ち上げに失敗した。
 コストと信頼性を世界に宣言していたが、あまりにも見苦しい結果になった。

 また日本では、足利銀行の倒産。

 イラクでは、日本の外交官が襲撃され、死亡。

 何か日本の指導者の政権運営に深い憂慮が漂っている思いがする。
 実力以上に背伸びをして日本の実体とかけ離れた考え方が少しずつほころびとして顕れてきているのではないだろうか?

 昨年、当社は人工衛星を作っている会社から純水装置の発注を受けた。
 私も国のために役に立ちたいと思ったので、市販されている装置の販売価格より約70パーセント引きの原価すれすれの価格で見積もりを入れた。
 それでも、彼らは予算がなく厳しいと嘆いていた。
 しかし、これ以上下げると逆に客先に迷惑をかけるので、こちらから営業活動はせず、相手が予算的に支払える力が出た時点で販売することにした。

 私はその時、彼らの行動から、問題が起きるのでは?という予感がした。

 その後彼らは、製作を依頼し、特別にタンクの段取りをさせていながら、無言の形でキャンセルをしてきた。
 (普通の零細企業であれば、契約違反であるので、法的手段をとるのだが)彼らの頭の中にはメーカーに多大な迷惑をかけたという感覚はない。
 きっと、他の衛星のプロジェクトに集っている各メーカーも、同じように扱われているのだろう。

 作る側も作らせる側も信頼関係とマナーが存在するはずなのだが、この種の仕事をしている人達は、自負心はあっても、メーカーに対して尊厳心が希薄になっているように思える。
 昔の日本人には、こうしたことはなかった。

 彼らは特殊法人になるため、統合統合と組織の統合に全力をあげ、コストの大半はそうした組織防衛に注がれ、技術だとか装置だとかメーカーに対しての心配りが欠如し、日本の技術水準を非常に劣悪なものにしているように思えてならない。

 中国は、有人の人工衛星の実験に成功した。
 日本は、スパイ衛星をあげることに失敗した。

 まことに嘆かわしい。
 小泉首相のことを別に悪口を言う気持ちはないが、日本を堕落させている張本人であるように思えてならない。
 日本の実力を過大評価し、少しかいかぶっているのではないだろうか?

 イラクの戦争においても、「口先ではイラクの復興に協力をする」「世界第2位の経済力として、当然の行動である」と国民に語っているが、果たしてそれが真実のことなのだろうか?

 国連に約20パーセントの国連分担金を納入しているアメリカは、気に食わないと一切分担金の支払いはしない。
 日本は20パーセントの分担金を支払い続けてきたのに、どれほど国連の中で発言権があるのであろうか?

 北朝鮮の国と国連で国名をやじり合うだけで、日本の主張が国連で通らないのであれば、分担金を下げるべきだし、国民の税金を単に為政者の交際費として使われるようでは、甚だ情けない。

 イラクの支援の分担金にしても、中国、フランス、ドイツ、ロシアはゼロである。
 その中でなぜ日本が突出して6000億も金を出すのか、理解に苦しむ。

 常に国益のためというのは、石油を手に入れたいというアメリカと同じ考え方である。
 北朝鮮の問題においても、6カ国協議を開催する問題においても、北朝鮮から日本を排除する声明が度々出されている。

 イラクの時は核開発の疑惑があった程度でアメリカが進出し、今となっては侵略戦争である。
 このアメリカに抵抗すれば、全てテロという名前で片付けられてしまう。
 日本の国に全然知らない外国の軍隊が侵略してきた時、日本人が抵抗すると全てテロという表現はおかしい。

 北朝鮮に核の開発をやめろと迫る中国やロシア、アメリカにおいても、全部核保有国であって、今回アメリカは新たに小型の核兵器の開発を決定している。
 そうした国がなぜ北朝鮮だけに核開発の問題を提起するのか理解に苦しむ。

 日本は総合的実力は世界第30位だといわれている。
 世界の第30位の実力を基準にして、少しでも真の国の力を高めていくためには、本当の情報を国民に開示すべきでなかろうか。

 イラクの話に戻るが、アメリカという世界最強の軍隊を持っている国が15万人の兵力を投入していても、イラクの中で苦戦を強いられている。

 感謝祭の日にブッシュ大統領がバグダッドに電撃的に訪問したが、アメリカの大統領が隠密作戦までして米軍の士気を高めるということは、裏を返せば最大のピンチを迎えているということである。

 そこへ日本の自衛隊が1000人ほど行って、本当に復興に力を貸せるのだろうか?
 ただパフォーマンスのために、1000人ほどの自衛隊を派遣して、国益が守られるのだろうか?

 水の浄化プラントをテレビで見たが、我々専門家からすれば、おもちゃのような機械であり、本当に浄化ができるのか疑わしい。
 それに比べれば、私のショールームの中に置いてある装置の方が数段能力があるだろう。

 ただ1000人くらいで、復興をやっているんだというパフォーマンスを続けるのであれば、もっと日本人の中から犠牲者が出るかもしれない。
 何百億もかけて、イラクに行くには脆弱すぎるのだ。

 本当にイラクのためになるのであれば、少なくとも民間企業を合わせて30万規模の人員を投入しないと復興支援はできないだろう。

 経済においても、株価が1万円前後をうろうろしているのに、景気回復の芽が出てきたと小躍りし、無駄な税金を使わないと叫んでいながら、ロケットの失敗で1000億、足利銀行には表向きには1兆円と言われているが、多分2兆円の資金をつぎ込むであろう。
 そして、イラクの復興のためにまた数千億の金を支払うことになるだろう。
 また一方では年金を削ろうとするし、保険料を上げようとするし、どうなっていくのか心配でならない。

 来年においては、いろいろな面で運が試される時代になるかもしれない。


 話は少し変わるが、築170年に及ぶ大きな農家に井戸水の浄化設備を販売することが決まった。
 日本の古い建物に最新のUF膜の装置が入るので、近代的な装置と築170年の家とのコントラストが楽しみである。

 また、当社も新しい代理店が浦安にできたので、家庭用の浄水器の販売を手がけようとしている。
 もちろん、当社は直接には家庭用の浄水器を手がけているが、もっと簡単で、安い製品の販売を育てたい。
 来年は日本の国も運が切れて、いろいろと大変な一年になると思うので、低価格の家庭用のマーケットを新しい代理店のために、全力注入する考えでいる。

 浦安の本店には、ショールームを作り、通信販売として低価格路線も育てていきたいと思っている。
 
 少しずつUF膜の量産体制が整いつつあるので、あらゆる浄水器にUF膜を活用して菌を通さない浄水器の販売を目指したい。

 また、広報活動の充実のためにハイビジョンの撮影機を購入した。
 来年からふんだんに動画を挿入したホームページを作って、より臨場感のある宣伝活動をインターネットで開始したいと考えている。