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■ つくばで輻射パネルの実働実験始まる2014/07/09 (Wed)

 大規模な“輻射冷暖房施設”が、取手市の「ふじしろ図書館」にある。熊本の体育館にも、1億7000万円を投じた大がかりな装置があるが、公共施設の冷暖房が、空調を使わない「気化式冷暖房」へと切り替わり始めている。輻射パネル式の冷暖房設備は、この快適さを売りにして、地方の町興しの一環として拡がっているようだ。私も、年をとって筋肉が落ち、除湿の風さえ痛く感じていたので、輻射パネル冷暖房の快適さは、次の商材として注力して開発している。

 輻射パネルの開発は、思ったより低コストで仕上がった。一番の課題は、結露水の処理で、実は大手企業でも難航し、温水だけの暖房をメインに販売しているのが現状だ。当社では、水で得た配管技術を応用して、結露対策に成功し、つくばのショールームで関係者に公開運転を始める段階まで来ている。

 資産家でもある横浜のお客さんは、自宅に井戸を掘り、当社のホームクリーン装置を備えた。地下水の水温が常に15℃で“地熱利用”を考え、その水で、『輻射パネルを使った冷暖房』を望まれた。クーラーの風が苦手な私が、この話に興味を持ったのが縁で、輻射パネルに参入した。日本には、パネルメーカーが3社程度と少なく、ヒートポンプのメーカーも数社で、調べてみるとつくれそうな気がした。冷暖房装置が当社でつくれると素晴らしい仕事だし、今は普及していなくても、いずれ快適さが理解されれば、少しずつ売れていくと見た。

 公共施設、病院、老人ホーム等が導入し始めたが、家庭でも、冬場は遠赤ヒーターが人気で、風を使わない暖房が好まれだした。輻射パネルで冷房が出来れば欲しいと友人からも期待されているが、結露水の処理が思った以上に困難で、一時、諦めた時期もあった。今となっては、コストは他社にも負けないレベルに達し、また“安売りの川手”と揶揄されると思うが、製品には期待してもらいたい。

 お上に丸投げ体質の日本人も、世論が揺れ出して、国を二分しだした。「集団的自衛権」の行使が閣議決定されたが、その手法は“アベノミクス流”で、欺瞞に満ちていた。株が上ったとか、円が安くなったとかの儲け話は一部で収まるが、他国を守る戦争に、若者を出すという話には、無関心層も、疑念を持ち出した。しかも、その内容が、離島を守るとか韓国から逃げる米軍船を自衛隊が守るとか、古い戦争スタイルを持ち出しているのもおかしい。憲法解釈のルールを変更するやり方が、国民を馬鹿にしていて、批判を越え、その不遜さは滑稽そのものだ。
 現代の戦争は、無人機ロボットが飛び交う電子戦争が主で、常に国の中枢を狙った“サイバー攻撃”の方が、よほど牽制手段になると思う。安倍氏に焦りがあるのだろうが、彼の行動に民主主義はなく、頭にはアメリカしかないのだと思う。彼は、“中国の脅威”を恐れていて、とにかくアメリカと組み、核へ命乞いすることを決めているようだが、肝心のアメリカ議会は、日本の為に戦争するという決断は下さない。

 世論の高まりと共に、突然、拉致問題が動き出した。何人戻るかがポイントだと思うが、後は金次第で、この動きで世論がまた動く。本来、“拉致はテロの犯罪行為”であり、国際的にはテロとは交渉しないのが原則で、政権浮揚に利用するのは変だが、この際、何とか成果が上がると嬉しい。

 世界の富が中国に集まって以来、金まみれの国になり、その後、歯が抜け落ちるように、中国の取引先の会社が倒産し始めた。この頃、ソーラー給湯器を開発し、ヒートポンプを使った輻射パネルの部材探しをしていた時期だったが、現地の動きの随所に、危ない予感が見えていた。

 安倍政権は“アメリカ一辺倒”の政策だが、このまま国民世論がこじれると政権を失うと思う。少し頭を冷やしてアメリカからも距離を置いた方が良いと思う。アベノミクスが実行されても、公共事業の入札金額も最近では低く抑えられ、応募する業者も減り、完成時期が遅れたり、入札を辞退する会社もあるが、私は、コストを抑える経営を常に心がけてきたので、難なくこなしている。

 台東区や美浦村等の役所の仕事、コンビニ、コーヒーチェーン、牛丼チェーン等、仕事が多様化してきているが、どんな情勢になっても、生き残る為に、「人のやっていない仕事」、「売れ筋が未知数な仕事」、「技術が伴わないとこなせない仕事」を縫い合わせるような仕事を考えるようにしている。

 地下水を扱う経験を活かすと、輻射パネルへの期待度を大きく感じている。人手不足、材料費の高騰と、次々値上げが始まるが、政府の成長案をみても、期待度は0だし、私は細やかな開発をして、身近な社会に役立つものづくりを目指したい。

 新浦安本社の内部にガイナ塗料を塗った。空気質の向上に効果があると力説され、研究者宅でも塗装する人が増えていると聞く。私の狙いは、輻射パネルにガイナ塗装をして、遠赤効果と結露対策、カビ防止だったが、当たったと思う。輻射パネルを開発し始めて3年、パネルの入手ルート、塗料の効果も確認出来て、圧倒的な低予算でつくれるまでに完成した。ヒートポンプが高い為、お客が果たして導入出来るのか、懸念もあったが、快適さと気持ち良さを感じる人に支持されれば、導入したい人は必ずいる。暑い間、出来るだけ快適に過ごすことにお金をかける人もいるし、中には我慢しても貯金したい人がいることも分かっている。ビジネスは賭けだし、人のニーズに合った商品開発が鍵で、低レベルの開発は避けてとにかく形にしようと思う。

 つくばのショールームに完成第一号機が設置されたが、低価格でも、最先端の装置になった。新浦安本社にも置くし、福岡にも輻射パネルを入れた冷暖房室をつくる。珍しい装置なので、予約を頂いて、ぜひ一度体感してほしい。