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■ 全天候型精密フィルター完成2013/12/10 (Tue)

 ブータンで、浄水装置の贈呈式が開かれ、大喝采を浴びたと顧客から報告があった。半年ほど前に、ヤマハに浄水器の製作を依頼したが、800万円すると言われ、予算がないので当社に相談に見えた。ヤマハは大手企業なので、当然価格は高い。当社は、300万ならつくれると回答したが、それでも予算は厳しいようだった。最終的には80万円で引き受けた。現地での情報は、10〜20m上にコンクリートでつくられた20tの容量のタンクに川から汲み上げた水を貯める方式との事だった。これを地上に落下させて飲み水と生活水に使っているが、川には汚物も交じっているので、衛生環境も悪く、改善したいと言って来た。

 「幸福度の高い国」として評判のブータンだが、国民の生活スタイルも変化し、富裕層も増えているので、生活の改善が望まれていた。日本でも、この方式で生活する人もいる。顧客である奈良の五条市の病院や、茨城の太子町の牧場の水も、川や沢からの水を当社の濾過装置で浄化しているので経験もあった。とはいえ、日本からは遠い国だし、少し覚悟がいる話だったが、双方が手探りで紆余曲折を経て現地で組み立てられる装置にして、何とか贈呈式を迎えた。ブータンでは、水が直接飲めるようになったので、歴史的な快挙だと思う。装置はホームページに載せているので見て欲しい。

 ベトナムとも同様の話が進んでいるので、メールのやり取りの一部を紹介する。
『お世話になっております。早速ですが、一台分の金額になると思います。装置の完成品一台と、もう一台分の部品、計二台分の装置を送ります。不足の部品は、現地で調達して、真似をしてつくれば難しくありませんので、今後の事は、この装置を使った上で仕事につながれば嬉しいと思います。』

『川手会長 お世話になります。送金が遅れたうえに、部品の無料支給までしていただき、お礼の申し上げようもありません。今後必ずベトナムでの浄水器事業の拡大につなげていきたいと思います。』

 ネパールにも数台販売し、中国にもサンプルを出したり、ベトナムとは技術提携と、海外との足場が出来つつある。フィリピンやインドネシアからも相談があるので、話に乗っている。案外うまくまとまりだして、やがては大きく実ると見ている。

 今回のブータンの件は、ロータリークラブの関係者の熱意もあって実ったが、発展諸国は急速にお金持ちになり、手に負えない勢いだが、水や環境の部門に限ると当社でも活躍の場があると実感している。海外の仕事は一筋縄では行かないが、水の市場は大きくて巨大なビジネスになると思っているので、粘り強く進めている。

 業務用の大型膜に、特殊な塗料をコーテングして全天候型の精密フィルターの開発を終えた。岡山の食品工場に純水装置を納める話があって、1台まとまった。フッ素が混ざった水の濾過と塩素イオンの濾過の仕事で成功すると4工場全てに納めることになる。北は福島、宮城に復興事業の仕事が決まりそうで、この仕事も大型膜を使う予定でいて来年は全国に当社の大型膜装置が拡がる予定だ。

 東北の津波災害、フィリピンの台風被害を見ると、地球上での災害の規模が大きくなっている。今後は自然災害にも強いタフな装置を開発する必要があると思って今回開発したが、ベトナムに送るフィルターにも採用した。
 下地塗装は、海上施設に使える錆止めとして高い密着性に優れた塗料で、炭素繊維が含まれていて強固で、防水し、紫外線にも強い。表面はガイナで仕上げた。炎天下、寒冷地でも使えると思う。この塗料は、防音、腐食、水漏れ、カビ対策に効果があるので、輻射パネルにも採用しているが、有望だと思っている。

 日本内も外も、とても慌ただしい。遠因は“アメリカさん”にあると思う。中国の台頭に多くの国が恐れ、北朝鮮もバラバラ状態で制御不能の恐れすらある。韓国とは仲が悪くなって日本を囲む環境は厳しい。中国は軍事力も整い、原爆も水爆も所有し、空母も就航して、月にも着陸する計画もある。コンピュ−タの演算速度も世界一だし、そろそろ近隣諸外国を脅してと思う気配が見える。韓国も雲行が怪しいし、北の動き次第だ。日本はアメリカから逃げられない国で哀れだ。中国の影響下で生きるより、アメリカの方がましだと判断しての行動が目立つが、用心棒の心は中国に向かっていて複雑だ。

 お金が余って景気が良くなると報道されているが、続々と税金が上がりだして、このままではお金持ちが減ってしまう。街を歩くとやたら50%OFFなどの表示が目立ち、実は安売り競争しか売れない現実が垣間見える。虚偽表示あり、何でもありの世の中だが、安倍ノミクスも賞味期限が切れだして、2年持たないと思っている。無理矢理に底上げした景気も、メッキが剥がれだし企業格差が際立つと思う。私の会社はマイペースだが、支払いでリースが増えて運転資金が必要になるので、調子に乗らないように気を付けている。

 時代の流れがそうさせるのか、変化がいたるところで起きている。猪瀬さんも多分、持たないと思う。みんなの党の渡辺さんも判断を誤ったし、石原氏も早々に消えゆくと思う。大物が消え、小さくなって面白くない国になりだした。“日本の将来”に不安を抱く人が増えて、環をかけるようにデフレからの脱却と称して公約にない政策が国会を通過して、ほとんどの人が反対しても全く声が届かない社会になった。国民の民意も低く、無反応になってなすがままにされても無抵抗だ。今後、暗黒の社会がくるとか、報道規制されると言っているが、何故か反対者の意見もピンと来ない。安倍さんが天下を取ったのも国民の意志、これくらいの暴挙は当たり前だし、好きにさせて行くところまで行かせるしかないと思う。日本人は丸投げ国民で、困らないと分からなのだと思う。
 
 遠赤輻射放熱板が、完成の域に達してきた。タテ200cm×幅50cmと、タテ80cm×幅150cmのオリジナル製品が誕生した。新浦安とつくばに拠点を構えて細々と生きてきたが、海外の動き、輻射パネルの仕事をこなすのに、東京に新会社の設立を考えていて、ここ3年間が勝負の年として見ている。つくばは、浄水プラント、東京は輻射パネルと全天候フィルターのアンテナショプとして立ち上げたい。場所は新富町か銀座に数分の場所に置く予定でいる。

筆:川手恒義