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■ 政治家には、ウィットに富んだ嘘をついてほしい2013/10/18 (Fri)

 私は、消費増税が本当に決まるとは思わなかったし、上げるにしても、1%ずつ段階を踏んで上げると見ていたが、あっさりと決まった。その後、更に10%にすると言うが、“見もの”だと思う。ほんの少し前には全額福祉に使うと言っていたと思うが話が代わって福祉に使う話は消えている。円安で諸物価が上がって、デフレからの脱却と唱えられても私にすればこれも嘘としか聞こえてこない。私は嘘から始まった物の値上げより嘘のない物の安い生活が好きで、物価が上がって素晴らしいと言う感覚が分からない。

 それより増税後、本当に増収分が国民に還元されるとは考えにくいし、嘘の約束ばかりだと、いくら騙しやすい国民であっても失望して、更に景気が落ち込むと思う。この国は権力者ほど嘘をつく習性があって、この国は大丈夫なのかと心配でならない。増税には、有識者の70%、世論調査を見ても57%が賛成と聞くが、これも嘘だと思う。国が示す数字が“疑い”ですんでいる間はウィットに富んでいて救われるが、国民の多くは嘘に気が付いて不信感が増している。税収の2倍の予算を組まないと国を賄えない、この金喰い体質の国を改めるのは容易ではないし、増税しても「焼け石に水」で、かえって日本の劣化を速めると思う。

 アメリカも債務の上限を巡って迷走し悪印象を与えたが、日本より健全だと思う。日本は際限なく借金を重ねて歯止めがないし、債務が1000兆円を越えても危機感がなく、増税してバラ撒いて、そのつけは国民に押し付ける。日本は、表向きはお人好しで、大人しい民族だが、内面は夜叉かも知れない。アメリカの金融緩和の終了が近いせいか、アジアの投資資金が引き揚げられ、急成長していた経済が減速しだした。しかしこの資金も「借金を充てにした成長」で、この成長も何れ止まる。成長という言葉を鵜呑みにすると火傷をする。最近の世界の気象状況を見ても異常で、温暖化の有無もあるが、経済至上主義で一部の勝ち組が、地球そのものを破壊している現状に、自然が警告を発している感じがする。

 ベトナムから廃水処理装置の話があって、数か月の間に3度交渉相手と会った。当初はMBRの装置を進めたが、最近の情勢を鑑みて慎重に、段階を追って実現していくことにした。大規模な浄水設備を海外で展開するには、今は実力不足だし、慎重であるべきと判断した。海外の人と話すと、勢いを感じるが、高度な廃水処理技術を求められても、水処理は勢いではこなせない。汚染水の処理の実態は、どの国でも“薄めて垂れ流し”が主流で、大金を賭けてもこの仕事は難しい。廃水処理ではなく、廃水濾過の考え方にたって水を再利用する技術を提案した。

 福島県の災害地復興事業の一環で、「完全密封型の野菜工場」の水処理の話も来ている。散水に噴霧を使うので、ノズルが目詰まりを起こさないよう高度な水質を要求される。RO装置を使って純水をつくるのがポピュラーだが、資金と排水量が問題になるので、当社の高度膜を使った安価な浄水システムに声がかかった。実は既に、つくばの森林総合研究所内と、九州大学の噴霧用の実験装置に当社の装置が納入されていて、十分に技術の蓄積もあるので、この話は前向きにとらえている。全体の水量は、一日100t、これと20tの噴霧水をつくるには、高コストな装置になるが、当社は国際的な価格で納入する予定だ。

 完成は来年の夏以降で、さほど焦る話ではない。日本では、“何となく景気が良さそうな雰囲気”で包まれている。全体が何とかなるムードだが、実際生活には反映されてはいないと思う。そもそも、給料が上がると言う話も信じられないし、例え数%給与が上がっても、思った以上に諸物価が高騰して、生活が厳しくなると思う。4月からは、経済の停滞は避けることは出来ず、既に買い控えの動きが始まっている。

 10月に入って、寒暖の差が激しく台風の訪れと重なり疲れが増している。早速、体調維持の為に、改良した輻射パネルを使い始めた。昨年は、ヒートポンプだけでは暖まらなかった教訓から今年は、ヒートポンプとヒーターを組み合わせたりしている。浦安の本社では、ヒーターのみの製品を試したが、気密性の高い部屋では、快適で、マンションでは合格だった。輻射パネルを販売する各社の動向を調べているが、価格が高過ぎて普及は無理だと見ていたが、従来の空調と比べると、快適さが圧倒的に勝るので、高額にも関わらず、徐々に広まっている。この良さは、体験した者でないと分からないと思うが、風が当たらないので身体が痛くないし、部屋全体が均一な適温で、ほこりも巻き上がらない快適さは、説明しなくても普及していくと思う。

 今回、10台ほどのパネルを、放熱の効果を高めるために、表面積を増やした仕様で製作した。時間はかかったが、今市販されているパネルを調べてから開発したので、最も優れたパネルが完成した。当社独自の暖房装置が完成して嬉しい。水の仕事を始めた時には「水売りは儲かりますか」と揶揄されたもので、水の自販機の時も水が売れるとはと冷笑された。自販機が全国的に普及し、当社のホームクリーン装置も普及している。いつも“0”からの出発で、普及活動は慣れているし、輻射パネルはその可能性を含んでいる。会員向けには、15万円相当で販売を考えているが、10台は縁故販売と決めて、申し出順に、逐次販売したい。新浦安の本社と、つくばショールームの両方で、暖房効果を体験できるので、体感してみて欲しい。

 一時は、オール電化が憧れの生活だったが、今思うとおかしな感覚だと思う。原発事故が起きて、これほどまで恐ろしい環境汚染を招くとは予想もしなかった。昔から少量の汚染水は海に流されているとの情報を得ていたが、実際にこれほどひどい汚染水が海に流出し、地域の経済を破壊した。「原発の発電コストの高さ」に驚きと共に、嘘で固めた政府に非難の声が出始め、元小泉総理まで悪乗リし反対を叫びだした。汚染水が、一日に700tも出て、今後も永久に毎日発生し、タンクに溜めておく考え方はとても無理な話だ。

 都合よく汚染水を海に流し出すための浄化設備も、動いては止まるし、この程度の能力の装置なら多分当社でもつくれる。この程度の技術水準が日本を救っていると思うと、恐ろしい。全てが海に流すための時間稼ぎで、汚染を全てコントロールしていると言う嘘は罪深い。私は当初から海を埋め立てるべきで、自然の砂ろ過で濾過して、その水を、高度膜を使って汚染水を分離して薄めて流すほか方法はないと考えている。

 この考えに立って平膜の実験用のプールをつくって、濾過テストを繰り返し、その集大成として、津波で使えない地下水用の濾過器を開発して、石巻に装置を納めた。このプールの役目は終えたと思えたので、長年の夢だった、太陽の光を利用したプラントパワーの実験場を考え、幅が5.5メートル、全長が11メートルのテントを張った。冬場は軽作業にも使えるので、楽しみだったが、先般の台風がつくばを襲って、このテントを持ち上げて全壊した。今年は全てが順調だったが、台風が夢を破壊した。世の中、計算通りには進まないことを体感したが、これも何かの教訓で次に生かせとの警告だと思う。

 ブータンも具体化し、ベトナムも動きだす。中国地方の食材メーカーからも大型案件の話もあって、忙しさに心が緩んでいたが、ここで気合が入った。