戻る
■ プラントパワーの力2013/06/11 (Tue)

 明るいニュースが届いた。つくばの研究所で、室内のバクテリアを減らす装置を開発していて、殺菌力に優れた“プラントパワー”の溶液を提供した。すると、「とても良い結果が出たので、ぜひ学会で発表させてほしい」と返事を頂いた。

 17年前に、大阪府堺市内の学校給食によるO-157の学童集団感染で、患者数7996名、死者3名が出る大惨事となった。この時、友人の病棟には数千人の患者が担ぎこまれた。当時は、カイワレ大根が疑われ結局今でも原因は分からず、大きな風評被害をもたらした。O-157対策として、財団から殺菌水の提出を求められ“殺菌力”があるプラントパワーも一緒に提出した。この財団で調べた結果、O-157に唯一効果があったのは、殺菌水ではなく、“プラントパワー”だった。今は次亜塩素酸ナトリウム殺菌が決め手とされているが、私はこの経験からプラントパワーには秘めた力があると確信した。

 プラントパワーの液肥を提供したお礼として、品種改良されたサツマイモ「すいおう」が2個届いた。このサツマイモの蔓と茎の成分は薬科並みで、1日4g以下摂取すればよい、高い栄養素を持つ芋だった。プラントパワーを使って、完全無農薬で育てると付加価値がつくと思う。水耕栽培を手掛けたのも、このサツマイモを増やす目的でもあった。

 世間では2年間で物価を2%上げるという政策が“バカ受け”し、期待感だけで株高と円安を生んだ。しかし、儲かると株を売るので、連日乱高下して利益が泡と消えた人も多い。株に縁のない人も、夢を掴んだ人も中にはいるが、日本中が不安感に揺れている。「成長の第三の矢」は発表されたが、反応は薄かった。安倍政権はムードに乗ってどんどん調子に乗りだした。政策も具体策に欠けて曖昧で、ジワジワと失望感が広がっている。殿上人がつくる“勝ち組の利権を守る”バカバカしい提案と気づいて、我に返った人も増えている。

 私は「己を守るのは自分しかない」との信念があっで、生活に近い製品の開発で生きて来た。何時の時代でも生き残るには技術は欠かせないし、会社を経営する友人に、税金を納めるより開発費に資金を回し、新たな技術を身につけないと何れ消滅すると勧めて来た。

 今行われている“税金の再分配”は間違いだらけで、このままでは庶民は税制で殺されるとさえ思っている。開発力があれば零細企業でも大手企業と互角に競えるし、社会が停滞しても活路が見えて、力のあるコストの安い零細企業に仕事が集まると思う。当社の仕事の中身のほとんどが、かつては大手企業が扱っていた仕事だが、価格が合わずに落ちてきた仕事が大半だ。Kポンプから2件話が来て内容も、10インチの大型膜の仕事だ。

 私は5年前から大型時代を想定して膜の入手に資金をつぎ込んで来た。水の技術は所詮、膜性能と配管技術で大手と零細の技術差は全くない。「超純水製造装置」EDIの仕事も、当社で時間3tの大容量の装置がつくれるので、この技術も大手と遜色はない。大阪からは純水装置の仕事も来ていて、東京からは、ヒ素をとる装置を開発している方から、小型のUF膜を買いたいと言って来た。未開発地で使うので、動力を使わず濾過したいと言う。中国の奥地では200万人がヒ素で苦しんでいるので、マーケットはある。すぐにテスト機をつくってみたが、3分間で1Lの水が出来ると確認がとれた。5000〜1万台売れると言うが、この程度の技術で数千台売れるとは思えないが、技術があってよかったと思う。先方は膜メーカーに打診したが断わられたと言う。私は出来そうな気がする。

 ヤマハが開発した、アフリカ、インドネシア等向けの大型の浄水器の価格は、現地の材料を使って600万円から800万円だそうだ。当社にロータリークラブからブータン向けに、70万円から100万円で装置をつくってくれと頼まれている。最初は600人の飲料水という話だったが、生活水にも使いたいと言うので、使用水量が掴めないと150万円から300万円はかかるので飲用水に限定して装置を現地でコピーしたらどうかと返事をした。

 今後は、日本では人口が減り、労働人口も1000万人減少するとの予想がある。インフラの整備にも人がいなくなるととにかくできない。地方では、より深刻で店舗には客も減り、物を買えなくなると思う。

 ビジネスは人がいないとドンドン変化し、貧困層の増加も加速する。これからは気候も変化し、夏は暑さが厳しく、冬は寒さがより厳しくなるので、電気代を削減する技術も重要になる。暖房も冷房も、ソーラー技術を中心に出来そうだ。簡易な輻射パネルで冷暖房を開発したが、暖房よりも、“輻射冷却による冷房”が良かった。ヒートポンプもソーラー電源に対応しているので上手くするとほとんど電気なしで夏を乗り切れそうだ。新事務所で冷房状態を試しているので、完成したら公開したい。事務所の広さは、8名が座れるテーブルが2つ、16名が楽に座れる広さを2枚の輻射パネルで冷やす。同等の空間を空調器で冷やすと、2000Wの業務用のクーラーが必要になる広さだ。

 世間はデフレからの脱出どころか、逆に売れないのか、低価格競争が激しく淘汰が始まっている。私は淘汰の波を上手く避けて水と食、健康に重点を置いている。

 関心が深い「すいおう」の茎葉には、強い抗酸化力があって、若返りに効果があると言われている。インターネットで「すいおう」を調べると20万件ほどヒットした。参考に農林省の一部を抜粋する。

 『サツマイモをなんとか美味しく作れないものか」と、農研機構九州沖縄農業研究センターで誕生したのが「すいおう」(緑の王様の意)です。従来のサツマイモの茎葉は、アクが強く苦味があるため、食材としては敬遠されがちでした。一方で豊富な栄養素が含まれており、また6月から9月までの葉菜の少ない時期に収穫できることから、夏場の葉野菜として利用できないものか、とも考えられていました。九州沖縄農業研究センターは、1000を超える日本国内外のサツマイモの品種を、品種改良のために保存しています。それらを含む多数の中から、葉のつき方や大きさ、どれほどの量の茎葉が収穫できるか、食用になりそうかなどを検討し数十種類の品種を選び出しました。さらに味や栄養成分、加工に向いているかなど、さまざまな角度から絞り込み、品種を交配させる研究を毎年繰り返し約6年間という年月を費やして作られた「すいおう」は、食感も味も良く栽培期間内に3回以上も茎葉の収穫が可能な品種で、鉄、カルシウム、β‐カロテン、ビタミンE・Kなどが、ほかの葉菜に比べて豊富で、ポリフェノールやルテインも含まれ、栄養分に優れた野菜であることも確認されました。「いろいろな種類のサツマイモの茎葉を煮出した飲料の味や、食感などを評価してもらったのですが、研究が始まった頃は大半がまずくて、また戦後の食糧難の時代を経験した方は茎葉に良い印象を持っていないので、普及できるかも心配でした」現在では九州地方を中心に、岡山、千葉、山形の各県でも栽培。茎葉は粉末にしてお茶やもち、パン、パスタなどの製品の原料に利用されています。炒め物や和えものなどさまざまな料理が楽しめ、葉柄の部分はシャキシャキ、モロヘイヤに似た食感。手にとって、栄養たっぷりの新しい葉野菜「すいおう」を試してみてはいかがでしょう。(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センターHPより抜粋)』

 また、“すいおう”のサプリメント紹介ページには、メタボリック症候群の解決のために、お茶にして、食物繊維、ビタミン、ミネラル、β-カロテン、ルテイン、ポリフェノールなどの抗酸化成分が豊富で、お湯や水に溶かしても、さらに食材としてもおいしいとあった。水耕栽培も含め、様々な方法で育ててみたいと思っている。

筆:川手恒義