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■ 明けましておめでとうございます2013/01/16 (Wed)

 ソーラー給湯器を扱って最初の冬を迎えたが、今年の冬は特に寒さが厳しい。太陽が照らない日も多くて、再生エネルギーだけで冬を越すことの難しさを感じて、挫折感を抱いた。風を使わない暖房の輻射パネルをヒートポンプで試してきたが、寒さが厳しくて室内温度が上がらなかった。その時は諦めて、空調の暖房を使ったが、結局は冷気が混ざった風でしかないので、不快だった。ヒートポンプから輻射パネルをつなぐ配管にヒーターを組み込んで温度を上げる方法で試すと、室温は23℃近くまで温まった。とても心地よく、この方法は大成功だった。ビジネスとして輻射式の暖房の開発に投資をすることに意味があるのかは疑問だが、空調の暖房とは比べものにならないほど快適だ。時間もお金も投じてきたおかげで、何とかアイデアが形になった。

 日本は何でも揃っていて、供給が需要を上回って、お金さえあれば何でも手に入るという見方もある。しかし、実際は、企業からの押し付けの製品が多くて、独自性に富んだ商品は少ない。輻射パネルの仕事を始めてから、こういう贅沢な製品は、贅沢な感覚がないことには理解できないことを痛感した。理解できなければ欲しいとも思わないし、企業が製品化するものの値段を見比べるくらいしかないのが現実だ。本当にいいものは、自分で実感しないと生まれないのだと、思い知らされた開発となった。

 2月一杯で、つくばの事務所を閉めて、広い一軒屋に移る。今度の一軒家では、高い断熱性能を持つ「真空断熱材」を使って、輻射パネルと組み合わせた床暖房を自社で施工する予定だ。この真空断熱材は、薄いのに、分厚いウレタンよりもと優れた保温力を持つ。

 私は二日に一度透析を受ける病と道ずれの人生で、常に体の冷えを感じているので、体を温める技術に向かっている。夏の暑さも同じことで、体感温度には敏感なので、保温保冷にはビジネスチャンスがあると思って、社員にも実行させている。輻射パネルを調べてから、陶板浴、床暖房、遠赤等を体感してきたが、安く導入出来る目処が立ちだした。

 新しい事務所に床暖房をして、輻射パネルも組み合わせ、太陽熱も使って暖房を工作し、省エネの暖房設備を実際に体験できるようにしたい。この工事で床暖房が可能になれば、新浦安の事務所にも採用したいと思っている。

 今後、“省エネルギー”の仕事は重要度を増すので、もう少し踏みこんで見たい。世の中が急速に変化しだして、変わり身の早い私ですら驚いている。昨年の12月、「口だけ政権」が倒れて、雪崩のように民主党の政治家が淘汰された。経済では、まだ舵も切っていないのに円安、株高で、政治も落ち着きなく猛スピードで暴走しだした。再び自民に政権が代わって大判振る舞いで、景気を金で買いだしたが、本当に円安で日本が助かるのか大いに疑問だ。2割の物価高を、国民が黙って容認すると思っている感覚も摩訶不思議だと思っている。デフレから脱却すると勇ましいが全くの嘘と誤魔化しだと見ている。

 小さな出来事からだったが、昨年からビジネスの根が育って来た。特殊な塗料の入手と、施工工事を独自で敢行させた意味は大きい。未知の仕事に挑むと、次の課題にぶつかる。課題が浮かんではこなし、果てしないことだが、仕上げることが出来たことは意義がある。この塗料は断熱と錆に強くて、家庭だけでなく、工場、オフィスなど、エネルギー全般の消費を削減する重要なテーマにつながると思っている。

 浄水器では、井戸水の臭いがきついと年末に相談があって、正月明けの3日にお会いし、その日に現地調査へ行き、12日に納入が決まった。他に、柏市の福祉設備の濾過の仕事も決まって、忙しく動いている。今年は景気の「気」の方が先行して、仕事がある新年に浮かれぎみだが、石巻市と、台東区の仕事をまず着実にこなしたいと考えている。