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■ 簡単発電、簡単蓄電、快適生活2012/07/03 (Tue)

 太陽光で発電した電力を自前で消費する自立発電方式を推奨している。余った電力を売電して、投資の一部を回収するやり方はどう考えてもナンセンスだ。最初から電気の必要量を考えて不足分を補うシステムの方が経済的だと思う。日本では、自然エネルギー買い取り制度が確定したが、ドイツでは既にこの制度が行き過ぎて補助金は無くなっている。政府を信じることが出来ない今、小市民が、売電で投資した分を回収出来るわけがない。余った電力を共有電源として、ネットワークを介して使うシステムも“見える化”といって安心感を出しているが、実際のところは見えない。個人宅でソーラー発電をして蓄電池に備蓄し電気系統と併用して使うのが、一番安くつく手段になる。

 話題の「メガソーラー」や「スマートグリッド」方式は、従来の電力網の維持の為に生れたシステムで、自然エネルギーを買いとる制度も、また何かがおかしいと思う。私は、『個人で電気を生み出し、個人で利用する』最もシンプルな考え方にこだわって来たが、この方式が広まると、電気の使用量が減り、節電効果が高くなる。原発も、デモだけでなく“節電”でも、廃炉に追い込む力にもなる。政府や企業が考える節電策は、電力消費を促す悪知恵があるので、本当の節電にはならない。ソーラーを使った蓄電方式は、簡単で庶民生活に役立つ、究極の貧困ビジネスだ。国にお金が無くなって無秩序になりだした今、省エネスタイルの家電が登場し、電気を使わずに過ごせる生活がトレンドになる。今までの電力網も、いずれとり省かれると見ている。自然エネルギーを商用電源網に戻す方法は、無駄が多くて無用の長物に近くなる。

 「ソーラーパネル・蓄電池方式」は、高コストの電力会社から独立する動きになる。当社の工場でも、昨年から電気の基本料金を下げているが、今後は更に産業の空洞化、企業の衰退のスピードも加速し、働く場がなくなる。少子化に拍車がかかり、老人だけの社会になるような衰退社会には、原発といった危険な電気はいらない。電気代を抑える生き方は、時代に合った選択になる。ユーザー自ら大金を投資して、余剰電力を売って儲けられるとそそのかす、「買い取りビジネス」はよく精査する必要がある。仮にどんどん「売電型太陽光発電」が進むと、季節要因で自然エネルギーが増幅・減少して、余剰電力の供給量が増え、商用電気量のバランスを崩す弊害が起きて、新たな制御機能が必要になってまた無駄なコストが増える。事実、3.11の時に、オール電化は麻痺したし、中央集権化がまた新たな格差を生み、ネット攻撃のターゲットにもなりかねない。ネットワークは極力個々の範囲に抑えることが重要だ。

 私は、太陽光の恩恵を受けるこのシステムを広める為に、浄水装置の顧客を中心に、約100箇所の家庭に限定して、100万円を切る価格帯で提供する。この草の根のソーラー計画に賛同される方が、ポツリポツリと増えて、今日も井戸ポンプの稼働テストを行った。今回はソーラー充電方式の蓄電池と、3kw/hのインバーターを使って、災害時向けに備えて、装置を公開した。

 お湯を沸かせるヒートポンプ方式のエコキュートも開発を終えた。従来は深夜料金で沸かす方式だが、果たして深夜料金が本当に安いのか疑問に思っている。ソーラーで温水にしてヒートポンプを使うと生活が効率的になる。政府や有識者の多くは原発が稼働しないと国が滅亡すると脅すが、霞が関以外の日本は既に崩壊しはじめている。蓄電池を使うとソーラーで十分だし、ソーラー電化生活は快適だ。

 税金法案が可決し、まことに奇妙な仕組みで決まった。最初から財務省の結論ありきでマスコミも担ぐように報道して法案が可決した。こんな破廉恥システムが日常化すると、国会も、選挙もなくて済む。3.11の壊滅的な災害を経験して、日本国民の多くは、日本は変わると思って再起を目指した。一年が過ぎた今も復興はままならず、本来なら“喪”に服す期間があってもいいと思うが、原発の再稼動だけが蘇ってひた走りだした。野田政権はとにかく口先だけが達者で、思考を深めるとか、知恵をだすとか、反省するとか、全く人間の心、感情が見えない。「長期金利が上がって、国が亡びる」と恐喝し、有名大学の教授さえ、「消費税が25%の国ほど成長している」と話だしたりして絶望に近い感情を持つ。

 日刊工業新聞に掲載されたり、ホームページで新製品情報を頻繁に発表したので、いろんな会社からの問い合わせが増えて来た。防災関連でも、東京都が井戸水の活用を奨励しだした。これから益々、“井戸水の濾過”がテーマになると思うし、ソーラーに進出する仕事も増えると思う。私は、メガソーラーより小規模のソーラーが主流になると見ている。大規模な計画より身の丈に合った地下水と組み合わせた仕事を育てたいと思っている。ソーラーの仕事は井戸ポンプを動かす能力で十分だし、小資金で生活の灯りが賄えるシステムを考えている。

 コンサルティング業の方が、秋田の八郎潟で使われている農業用水が汚れて廃水に近い水になっていて、米が黄色くなり、売れないと相談に見えた。日本一の規模で、灌漑用水を濾過するとなれば、苗に絞っても、2500棟もの農業ハウスがあって天文学的なコストが必要になる。ダイレクト膜のサンプルを出して見たが、この仕事は大化けする可能性がある。

 心臓も悪いし、腎臓も透析で支えられてかろうじて生きている。目も見えないし、死と同居のお爺さんだが、大きな仕事に挑んでいる。今、当社は最大の変革期だ。もっと経済が厳しくなって、貧困の渦に巻き込まれると思う。体にダメージがあっても働き抜かないと、顧客にも社員にも申し訳がつかないと思っている。挑んでは跳ね返され、また挑む。この繰り返しだが少し灯りが見えている。無い物を見つけることの方が難しい時代だが、こじ開けて、不可能を可能にする強靭な精神力と強運がないと生きにくい時代になった。

 横浜に2台、つくばに1台、印西市に1台ソーラー給湯器の納入が決まった。太陽熱集熱管の屋根上取り付け工事を担ってくれる会社も内定した。他にも、軟水器が2台、小型のRO浄水器、マイクロクラスター活水器も決まった。業務用に6インチの膜が4本、10インチの装置が内定した。

 当初、ソーラーの仕事は反応がなく、砂を噛む心境だったが、知らない事を吸収して行く過程は楽しかった。蓄電池を開発し、仕事のコツを少し掴めだした。欧州の経済危機で製品や部品が簡単に手に入ったことも良かった。混乱の中でチャンスが巡って来た感がある。今話が来ているのも、浄水装置の顧客で、オール電化を望んでおられたが、ソーラー生活が出来ると話をすると、興味があったようで、やってみたいという話になった。仕様は、300Wのパネル10枚、蓄電池は9.6kwを考えている。最初のソーラー蓄電型モデルとして設置したい。このシステムも、ソーラーと蓄電池を顧客の希望で変更出来るフレキシブル仕様を目指す。

 私の住むつくばでも、高齢化による畑の放棄が進んでいて、空いた田畑が目に付く。空地にソーラーパネルを置いて、自然エネルギーを生み出せば、草ぼうぼうにしておくよりもずっと前向きだ。しかし、日本は言うこととやることが全く違う国で、空農地にソーラーパネルを置いて発電の実証テストを行うのも、農地の用途変更を行わないと許可が出ない。全く呆れた国で、こういった法律を是正もしないで、原発を動かし、人々に恐怖感を与えて新しい法律まで整備して消費税を始めとする税金を巻き上げるという、狂った日本社会の現状がある。

 少しでも空地利用する方が、駐車場のビジネスと似通った形で、有効利用に違いないと思うが、役所や官僚の頭は固い。私は、安くソーラー設備を提供してあげれば、「自分で使う電気は自分でつくる」という機運が増すと思っている。お金を出すことに注意深いお年寄りも、自然エネルギーがつくられる技術なら賛成する人も多い。野菜から電気に替わるだけのことだが、電気が農地でつくれると水耕栽培も出来て太陽の恩恵を受けられる。

 先日は友人からこんな提案を受けた。
『大きいほうと小さいほうを1セット(ケース、インバーター、充電器、バッテリー)、300Wパネル10枚(3kW)を分けていただきたくお願い申し上げます。「いくらでもいい」とのことでしたが、「製品を購入」するというのは査定が難しく、また継続的な関係につながりにくいと考えますので、「出資」という形でお金をお預け、製品をお借りするという形にしたいと考えますがいかがでしょうか。』

 この友人と10時間を越すミーティングを重ねて問題点を確認した。『空調衛生防災設備工事、配管工事、なんでもやります。大型とトレーラーの運転免許もあります。重機のオペレーターもできます。』と資格を持つ優秀な人材だ。本当に実力が伴うのか知りたくて、試しに印旛村のプロジェクトに参加させる。『太陽熱給湯+太陽光発電+雨水井水浄化=コンテナハウスシステムなんて素敵だと思います。』と言ってきたが、真の力を見てみたい。