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■ 久々にマイクロクラスター活性水2012/06/10 (Sun)

 顧客である銀座和光から、“マイクロクラスター活水器”に興味を持つお客さんがいると電話があった。今では幻に近い装置だが、確かな実力を持つ装置だ。昨日、このお客さんがつくばのショールームに見えて、他の製品も見て貰った。

 井戸水でも使えるソーラー給湯器を販売するために、ステンレスの圧力タンクを製造するメーカーとコンタクトして、屋外でも設置出来るタンクを揃えた。タンクは100、150、200、300、500Lだ。長年水に関心を持つ人の意見を聞いてきたが、多くの方の希望は、家中どこの蛇口を捻っても浄水が出ることだった。それに軟水のお湯まで出るシステムがあるならすばらしいと言われた。

 客の多くは、井戸水でもエコキュートが使いたくて、当社の装置を買われるので、このニーズにヒントを得た。また、エコキュートの修理を頼まれたりして、中を見てみると、ヒートポンプさえあれば簡単につくれることが分かった。井戸水浄水の“ホームクリーン”を開発してから、当社の考えを理解してくれる顧客を選び販売して来たが、地下水も年々悪くなって、浄水方式が高度になって装置も多様化して来たので、その延長線であるとも言える。

 東電問題も原発再稼動が重要課題になり、電気代の値上げが現実になった。電気に反発してガスを選ぶ人も増えだしたが、やがてはガス代も上がる。昨年の3.11以降、社会は全く変わったと自覚しないと、全てが間違ってしまうという気がする。

 浄水器も、格安で提供出来る機種も必要になると見て、高度膜とイオン交換樹脂を組み合わせたシンプルな装置を考えた。メンテナンス用に備蓄してある膜を放出して、30万円代の装置も揃えて、時代に合った経営を目指して行く。この装置の後に、ソーラー給湯器をつければ、軟水仕様のエコキュートが完成する。また、ヒートポンプをつければより用途が広がる。高度な水を望む人は予算に応じて順次バージョンアップすれば、より安全な水が任意で選べる考え方を取り入れた。タンクに貯める水も、ヒートポンプを使うと温水と冷水が選べるし、機能を広げると床暖房にも空冷装置にもなる。このシステムを今月中に実用化する。

 備蓄タンク内には50メートルの銅管を装備して、殺菌作用を持つ熱源として使える仕様にして、『飲用水も出来る多機能給湯浄水装置』に仕上げる。稼働テストでは、平均して天候不順でも40℃は確保出来ることが分かって来たので、これくらいの温度があれば、沸かすにしても省エネになる。

 私は、20年前にアメリカで開発された“磁気共鳴水”に興味を持って水の世界に入った。知人の紹介でK里大学の助教授から「クラスター装置を評価してほしい」と言われた。先方は、この装置の水を飲むと血液の流れが良くなると、自らが体験した話しをしていた。日本では高過ぎるので、アメリカから買えば安くなるか調べて欲しいと言われた。当時は香港系の人が扱っていたので、高額で、説明も不十分だった。K里大学でも学術のインターネットを駆使して調べたが、効果があるとの体験の論文があっても理論解析の論文がない。水野がアメリカで探しだしたが、使っている人の大半は医者で、評判も高かった。

 銀座の和光は10数年来の顧客だが、最初に求められたのは水の“味”だった。銀座で一番美味しい水をつくることが条件とされたが、歴史が長い銀座の街は、配管も建物も古く、水質が悪かった。月に一度はフィルターを交換しなければ味を保つことは出来ず、双方に負担になったので、評価中だったマイクロクラスター水装置を付けてみた。客の評判は美味しいと好評で、とても喜ばれた。味が合格の上、フィルターの交換も一年に一度で十分になった。今でこそ「マイクロクラスター水」とインターネット検索するとおよそ70万件もヒットするが、当時はまだ存在すら知らない人がほとんどだった。しかし、結果的には美味しい水を提供出来た。

 水の美味しさは各々味覚も異なって、結論は出ないが、マイクロクラスター装置と軟水器を組合せると大好評になると思っている。今回興味を持って頂いたお客に、この装置をつけて試してもらう予定でいる。経済性を含めて、新しい提案をしてみたが、以下のような返事があった。
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新しいご提案をありがとうございます。太陽熱給湯器と浄水器(今設置中のマイクロクラスターではない?)の両方設置は、思いもよりませんでした。その給湯器は、冬もお風呂や台所で今までと同じ様(シャワー出量等と温度)に使えるのでしょうか?そして、給湯器から蛇口間の管は古いので心配です。ただ、蛇口を捻ると浄水湯が出るのは、前々からの理想でした。今日もマイクロクラスター水を飲む度に、‘探りを入れる様に’していますが、疑問の余地はありません。又、お茶、ご飯もおいしいです。もしもマイクロクラスター器以外の浄水器を考える場合も、試飲の機会はありますか?一番の希望は、マイクロクラスター水を飲めて浄水されたお風呂に入れる事、です。予算。長い目で見るのと。様々考えなくてはいけませんね。色々教えて下さいませ。
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 3日の日曜日、横浜の松原様宅にメンテナンスに伺った。ここは、最初の水質よりも多くの鉄分が出て来たので、砂ろ過を追加し、イオン交換樹脂も大型にして、臭いを抑えた。作業後、食事に招かれた際“マイクロクラスター水”の話をすると、嘘でしょうとの猜疑心に満ちた顔をされて聞いておられた。インターネット全盛の今、何でも買えて、何でも調べられる社会だが、この装置も、当社が扱うプラントパワー2003もネットでは買えない商品だ。昨日も、プラントパワー2003を使う広島のお客から注文があって、この液肥は根腐れがないので凄いと誉められた。私は常に隠れた逸材を探し求めている。いずれも一期一会の縁から生まれた、大切な商品だ。

 九州に10インチの大型膜を販売する。装置の組み立ての様子を見たが、上手く仕上がっている。既に北海道のしずお農場と、八王子の施設に納めているが、この装置も中々買えない逸品だ。しかし、国内の景気も低迷して、大型の案件も激減している。クリタの検査技師が独立して、当社の傘下で装置を扱いたいと言って来た。私の若い時とよく似ていて、とても破天荒な青年なので、企業の枠には入りきれない人間と見た。しかし何か大きな可能性を感じて、未知なものにかけてこの装置の販売を委託してみる。

 増税案の修正協議が、国論を二分しているが、デキレースの様相で気分が悪い。財政再建の為の増税論議と言うが、このままでは中小企業は耐えられない。多分増税案は日本人らしく玉虫色で決着し、事実上の先送りになる。欧州の危機は、一度大混乱が起きないと解決はしない。十分に世界恐慌につながる可能性はあるし、一から立て直すような姿勢でないと、泥沼状態が続く。影響は今後発展が見込まれるインド、中国にも波及する。日本は、円高が案外力となって世界の混乱に乗じたチャンスも零ではない。

 私自身は、昨年の4月から円高時代を見据えて、売るより買う努力をして来た。あざ笑う声も聞こえて来たが、今後を考えると、並みの考えと努力では零細企業は勝てない。大手企業にも立ち向かうくらいの勢いがなければ潰れる。生き残る為に、世代交代を早め、給与体系も来月から変える。本給を下げてその分を仕入れに回し、売り上げた分をボーナスとして手渡す。人を切るのではなく、雇用持続を最優先して、在庫の備蓄を放出し、更なるコストダウンを図ることにした。

 岡山大学から電話があって、EPWの純水装置を入手したので、メンテナンスをお願いしたいと電話があった。調べると当社が製造した超純水製造装置が、リースを終えて中古品として出回ったらしい。独自の製品は、周り回って当社に帰って来る証で、今後も自社製品の充実に力を入れれば、また仕事が来る。しかし今回は、大学の名前を出して、厳しい予算を突き付けてきた。こうなってしまうと付き合うには難しい。東大や九州大学とは付き合いも長いので、多少予算割れしても協力しているし、向こう側からも気遣いがある。今の世相では、有名大学でも仕事にはならない。

 OBでもある新日鉄からの仕事は、東大と共同開発した筐体製作で、なかなか順調だ。台東区に納入した災害用浄水装置も、毎年メンテナンスを行うので、動きがある。業務用の仕事も増えだしたが、井戸水の難しさも忘れずに、慎重にことを進めている。

 全国の原発が止まってから、早急に原発を再稼動させたい動きがあるが、計画停電で脅しているようにも見える。電気代の値上げや、東電社員の昇給とボーナス再開など、話題は尽きないが、結局は東電主導で押し切られると思う。東電管内の電力は余ると見て間違いないが、オール電化などの豊かさの象徴となっていた生活は浸透しているし、実際には、原発稼働で生きている人たちも多くいるのが現実だ。とりあえずでも再稼働させたら、この問題はすぐに忘れさられると思う。

 “蓄電池”が注目されだした。蓄電池は私達でも作れるかもと、試しに開発を始めたが、非常に上手く仕上がった。つくばの工場の電力をソーラーに変えて、“太陽ビレッジ”としてショールームにして、今の事務所を半年後には工場に移す計画でいる。

 大手企業も、実は給湯器などの主力製品は皆ソーラーに向かっている。今の熱源は、電気・ガスが主流だが、いずれは料金が上がるし、節約したい気持ちと太陽光発電にしたいニーズを掴みたいのが本音だ。しかし、どちらも使わないと儲けが出ないので、簡単には“全てソーラー”には踏み切れないと思う。加えて、地下水の分野では、当社に蓄えがあるし、性能も互角で、価格が安いのであれば、勝ち目は充分にある。

 私は、条件が整えば井戸を掘りなさいと勧めている。停電時でも、浄水装置はもちろん、井戸ポンプを稼働させる蓄電池もあるので安心だ。蓄電池は“節電対策”にも使える。趣味と自己満足の範囲でも、蓄電池があれば東電から高い電気を買わなくても電気が確保出来る。不況でも、ソーラーの技術力を身につけると、不思議と安心感が沸いて来る。金環日食で、太陽のエネルギーの強さを体感した人も多いと思うが、このエネルギーを有効に使う術を学ぶことを薦めたい。