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■ 水をつくれる浄水器・光の開発2011/09/02 (Fri)

 8月29日、豊橋市にある創業100年の老舗酒造メーカーの社長から要請があって訪問した。時間数トンの膜浄水設備を頼まれたが、現場を見て装置を作りたいと思った。この会社は、今までに様々な浄水装置をつけたが、満足できる結果が得られなかったので、当社のうわさを聞き、高度膜処理装置を検討されたらしい。

 この会社から30分くらいに、「カミヤタマゴ」という養鶏場がある。ここに、時間4トンクラスのRO装置と、純水に酸素を注入する特殊な装置を納入し、“生臭さを取り去った卵づくり”のための水を提供した。また、2年前には、鶏インフルエンザが猛威を振るった頃、卵を運ぶ容器の洗浄・殺菌を兼ねた装置を造る要請があって、大型の超音波洗浄機を開発して納入した。性能は十分に満足されて、感謝されたが、実際に見たかったので、今回の訪問に重ねた。久しぶりに神谷社長に会い、工場を見せてもらったが、流れ作業が効率化され、検査装置も備えられて着実に成長されていた。この社長は、大胆に投資する人で、このまま順調に発展すれば、食品業界で表舞台に立つ経営者になられると見ている。

 酒造会社の現場を拝見したことで、いろんな案が浮かんだ。帰り際に、若い担当者から食事に誘われた。実は、途中で退席した社長が、わざわざ食事の手配をして下さっていて、ホテルで昼食を頂いた。食事中、若い担当者は、酒造りを始めて9年という経験から、酒を造るには“水が重要”であると力強い思いを聞いて、機能性にとんだ水を提供したいという衝動に駆られた。これからの我々の仕事は、単にフィルターで水をろ過すると言う昔ながらのろ過は、必要最低条件で、従来の浄水器の枠を乗り越えて、其々の食品に見合った水を作って提供する「水工房」の自覚がないと、ユーザーの期待には添えないと思った。「軟水や硬水、それぞれの特徴を生かしたお酒を造ってみたい」と若者らしい夢を語られた。

 私には軟水でも、硬水でも、純水でも、酸素水でも、マイクロバブル水でも提供出来るし、私のお勧めは、純水に軟水を混ぜ合わせたハイブリット水を勧めたい。今回、中国にこのハイブリット水浄水器を提供したが大好評だった。数ヶ月前に中国から飲料水のろ過を頼まれて、中国へ送った。中国は、コンピュータを初め、浄水器でも世界の部品の大部分が製造されていて、中国に浄水器を売るには、並みの装置では絶対に売れない。水質も、ROを使わないと飲用出来ない水質だが、水不足の国ではROを使うと排水が50%捨てることで、中国では嫌われる。限外ろ過膜にイオン交換樹脂、そしてRO膜を上手く組み合わせた装置を提供しないと通用しないので、試作してみたが、実際に汚泥に近い水にも耐えられた。酒造会社の水は、発酵には硬水が適している。焼酎の割り水には、純度の高い透き通った軟水が適していると思う。私が今回開発を計画している装置は、軟水と硬水を任意で混ぜられるハイブリット水にして提案したい。

 これから日本はどんどん貧しくなっていくと思うが、技術があれば耐えられるし乗り越えられる。先にも述べたが、単に、水をろ過するだけでは限界があるが、水を使う人が敏感な感覚があれば良さが分かる。不況になればなるほど必ず敏感な人も増えて新しい技術が生まれる。そのニーズに合った水を提供出来ないと、我々の存在価値はない。私は簡単に、太陽光発電や、超音波洗浄機等に参入してきたが、目の前にニーズがあってのことで、ニーズさえあればなんでも一定の水準には近ずける。水を提供する顧客は幅広い顧客がいて、異業種に精通した専門家もいる。技術を学ぶ投資をする気さえあれば零細企業でもニーズあった商品はつくれる。LEDの仕事も、今後必要な技術であり商材にもなるので、全力を挙げて自然回帰のビジネスに迫りたいと思っている。

 開発の原点は、便利さと客先のニーズだと思うが、最後は私の好奇心だと思う。私は広島で1.3kmの爆心地で被爆し今は目に障害がある。節電が進んで、正直暗い社会がつらい。この暗い世界は、技術で克服出来るのに声を上げる人が少ない。地元の有志に声をかけ、LEDの街灯を低価格で開発し、提供するので普及をしようと動きだしている。太陽光発電の技術と組み合わすと初期投資ですむので、この仕事も育てたい。数ヶ月前に、私のホームクリーンの顧客宅に泥棒が入り部屋にいたその方の恐怖は、言葉には出来ないと思う。幸い、寝たふりをして難を逃れたが、つくば市近郊は、駅前などの一部を除くとほとんどが暗い。太陽光を使って蓄電し、LEDを点灯させれば、明るくなるだけでも安心感があって防犯に役立つ。つくばには沢山の研究所があるが、生活に近い開発は皆無で庶民感覚は鈍い。新宿の職安通りに誓い道に、オランダの照明メーカーであるフィリップス製のLEDの街灯が寄付された。つくばでは、ソーラー+LEDの組み合わせが似合うので、低価格商品が出来れば時代にあった仕事になる。日本規格である100V仕様は大手企業に任せて、12Vの直流電源方式の採用を考えている。

 8月27日、28日と、「まつりつくば2011」が開催された。毎年、娘と麻衣子と出かけて楽しんでいるが、100を越す屋台が軒を連ね、数十万人が集まる大きな祭りだ。屋台の電灯やエネルギーは、今もディーゼル発電機が使われている。少しはつくばらしく、蓄電池とLEDランプを使用した最先端の“エコ屋台”が登場しても可笑しくないと思う。騒音も無く空気も汚れない祭りになれば、つくばらしいと思ってもいる。

 私の本業はホームクリーン浄水器で、連日地下水と格闘している。大型膜装置を始め、EDI装置で超純水も作れる、なんでもありの小さな水の総合会社だ。地球の恵みに少し手をかけて、命の水を頂いて提供している。今度は、宇宙の恵み、太陽光を少し分けて貰って技術を加えて、エネルギーの仕事を実践している。この水と光の仕事は当社には向いていて、両立する仕事に育つと思う。150Wのソーラーパネルに、60WのLEDランプをつけて、10万円台で販売を目指しているが、私は事業開発者だし、破格のLEDを販売しても損はしないと思う。一枚ずつ、一台ずつ販売を積み上げて、市場をつくりあげる覚悟だ。この60Wクラスでは、70Wのパネルで十分だが、私はあえて1メートル四方の150Wのパネルを使う。将来、通信の時代になるし、ケチらずに大型パネルを投入する。アメリカでは、急ピッチで通信を兼ねた150Wクラスのソーラーパネルが導入され、電柱に設置されて普及しているが私も準備を急いでいる。

 大阪の水処理の会社から、技術提携をしたい旨で会いに来られた。長時間話し合い、膜を買いたいという希望をされたが、膜単品で販売出来る在庫量がない。

 米軍の座間から、ボイラー水の循環の入札の話があって、時間17トンもの処理装置をつくる予定がある。どこも入札には応じてはいないので、当社に来る可能性も高い。ここでも大型膜がいる。厚木の米軍基地でも、当社の装置が認定されているので、今回は本体価格を安くして見積をだした。北海道の食品会社も時間10トンの話がある。決まれば、10インチ膜が6本ほど必要になる。地下水の分野は当社も互角に競える技術があるので、単品で売る余裕がないので我慢をして貰った。時間10トン前後の分野では、大手の価格で導入しても、採算には合いにくい。我々が造る大型装置に問い合わせも増えているのも不況のせいだと思っている。もし大型装置で予算に苦慮されている会社があれば相談して欲しい。

 今の日本は、投資をする案件も気概も乏しくて、経済の規模が大幅に縮小している。この停滞した社会で生き残るには、突破力がないと進めない。仲間を集めた共同仕入れも一案だと思うが、LEDのプロジェクトも、突破力があって共同で仕入力が伴わないと前には進まない。つくばは放射能の影響があるので、人生の終末期にこの汚染地帯に住んで終わるのは楽しくない。昔住んでいた瀬戸内や、京都に移ることも考えた。仕事柄、中国の西安に移ることを勧められ、訪問したが、いい街だった。しかし、世界情勢が中国に飛び火して大きく変わりそうで、お金持ちが崩壊する前兆もある。

 つくばの工場の大家さんに、軽い気持ちで一時移転を考えていると話すと、軽井沢の土地を安く譲ると勧められた。世の中不況で、面白い話が入って来る。福島の獏原人村に住む建築家の友人も、放射能の影響で岡山に移住した。家、畑、田んぼまで購入して田舎暮らしを選んでいる。私は彼のような、畑を耕したりする田舎暮らしは出来ないが、エコ生活をおくる商材は揃っている。LED電球や、ソーラーパネルも入手出来るし、液体を備蓄するタンクや、有機肥料もドイツから独占で買っている。浄水器も大型膜装置だし、雪水でも飲用にする技術もある。インターネットがつながればどこでも住めるが、探してみると、軽井沢には透析の病院がなかった。

 ホームクリーン装置を、東海村の別荘につけたい方がいて、つくばに来るように勧めている。横浜の方も水に関心の高い人がいて井戸を掘りたいと相談の電話がある。今の膜技術は地下水でも実は水道水よりも安全な水になるので良く考えるように伝えている。

 和歌山県に、水処理関連品を低価格で販売している会社があって、そこの社長と2度ほどお目にかかった。低価格で販売するよりも、EDIの仕事をしたくて提携話を申し込まれた。社長に「何故安く売るのか」と聞くと、和歌山と言う地域から全国区にするには、この選択しかなかったと語られた。私もこの業界に参入して20年経ち、中国・韓国・アメリカ・欧州に仕入先が出来て、この会社と同じくらいの金額で販売することも出来るが、大型の装置を最高レベル、国際価格で販売したいので、この方とは別の選択をしている。家庭用クラスの部材は、中国・台湾・インドで量を買えば安く手に入るが、安い部品はそれなりに理由があって、扱いが難しい。時間数トンから10トンクラスの装置は、中国でも高く、滅多に売れない装置だし、安く売る必要性はないと思っている。この方が家庭用で全国的な知名度を得られた手法で、LED照明は日本で一番安いメーカーにしたいと思っている。

 東北の被災地に、アメリカのソーラーパネルのメーカーが2000万円分のパネルを寄付した。私も資金があれば、互角に競えると思うので、銀行の方も勧めるので、パネルを大量に仕入れるように勧められている。大きな話が少しずつ聞こえて来ている。

 野田内閣が誕生した。菅総理は身内から引きずりおろされた。しかし、辞めると宣言し居直ったからの行動は評価をしている。小沢氏を国民の多くは毛嫌いして清潔な政治を望んでいるが、今の日本は金に汚い政治家でも悪人でも国を変えるエネルギーを持つ政治家が欲しい。党内融和で集まった大臣を見ても私でも会いたくないレベルの人が多い。現首相が財務大臣を担当して一日でも経済が上向いたことがあっただろうか。融和が完成したら猛批判を受けてでも日本を立て直す期待感があるのかと何度も期待の芽を探したが全くなかった。