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■ 2010年を終えて2010/12/14 (Tue)

 少しずつ販売してきた、『有機アミノ酸酵素液プラントパワー2003』が、ドイツから輸出が出来ない旨の連絡があった。供給が途絶える予感がして、宣伝もしなかった。この液肥は、オーダー製で生産されるので量が纏まらないと購入できない。一時は、大阪の財団と組み、数トン輸入して備蓄していたが、ここ5年輸入しなかった。ここのメーカーは、中国に製造権を売却し、ヨーロッパでの製造は縮小した為、中国からの購入を薦められた。この肥料は、使った人には非常に評判が高く、根強い人気がある。私は、ヨーロッパから買いたいと、強く頼み込んで、今回特別に製造してもらい、数年間備蓄できる量を購入する話をしている。1000〜2000倍で薄めても効力があるので、顧客にも数年は提供できる量を頼んでいる。農業は今後、日本では唯一の成長産業だし、是非、継続して購入したい。この液肥を求める顧客も増えてきたので、力を入れていきたいと思っている。

 この溶液を紹介してくれた人が、安全だからと育毛にも使っていたので、私も自分の頭髪で、効果を探っている。軟水器を販売してから、抜け毛や髪の毛が痩せるという悩みを持った人の意見を聞くようになり、この液肥が、そういった悩みに応えられるなら、喜ばれると思う。洗面器いっぱいの水に、数適プラントパワーを垂らして、頭を洗うだけなので簡単だし、軟水と合わせれば、頭皮の汚れが落ちて、更に効果が出そうなので、様子を見ている。海草と12種類のアミノ酸からできた製品で、化学薬品を使うより自然だと思う。本来の農業に使う人も増えて来たし、週末農業や家庭菜園に従事する人口も全国で200万人にまで達している。今後はアマチュア向けの安全な液肥としても有望だと考えている。

 ドイツの会社から軟水器での提携話が来た。“軟水”に世界の水業者が注目しだした。当社も装置が完成し、販売の準備が整いだした。12月1日、この軟水器を持参して「夢工房だいあん」を訪れた。この会社の専務さんが、PRに力を入れてくれたので、実際に使って貰いたかった。この工務店を紹介してくれたのは、大塚さんと言う自然派の建築士の紹介で知り合い、昨年に続きだいあんのイベントに参加し、軟水器のデモを、足湯という形で披露した。来客者の多くは、この工務店の祭りを楽しみに集まった人々で、軟水器には興味がなかったが、主催者の方には、ひどく気を使って頂き、恐縮した。その返礼と代理店を本当に希望されているのかを再度、確かめたかった。私も20年間も水の仕事を続けて来たが、水の世界の中味を知ることは難しく、理解されないのが普通で、日本では、先入観から、水の安全神話もあって、案外、無関心の人の方が多い。しかし、水のことは無関心でも、海外の水事情を知るのか、「水ビジネスは成長産業の一つだ」と思われ、小額で参入出来るので、希望される人が増えている。私もここ5年、膜技術を得て、不況下の割には、有望な仕事だと思う。しかし、日本人が安心と考えているより、実際の水の状態は年々悪くなる一方で、水の悪さは想像を超えてひどい状態だ。

 今回、つくばの大手牛丼チェーン店に、井戸水の浄水装置を納入したが、ここも水が悪く、詰まることが2度あった。業務用には大型の膜が必要と薦めたが、予算がなかったので、最低限の装置にしたが、保守時に水の状態を担当者が見られて驚かれた。つくば市にある英会話教室の理事長宅の装置も、点検するとこれも詰まり、これからは2、3ヶ月に一度は、洗浄する必要がある。環境が悪くなる一方で、この仕事は喜ばれるが、地下水の浄化は年々大変な仕事になっている。

 地元のお医者さんの紹介で、資産家のお宅に、“次世代型のホームクリーン装置”を納入した。大型の6インチ膜の装置で、少し、予算に余裕のある方、水の状態が悪い方向けに製作し、ここ半年で、5台ほど製造販売したが、この装置は次の主力装置になると思う。最初から大型装置を勧めても考えられないので、新製品の「膜ろ過ソフナー」を風呂場につけて試しに貰った。お客は、家全体の水を浄化するホームクリーン装置を希望され、大型膜の採用を薦めた。敷地だけでも数千坪ある大きなお屋敷全体をろ過する浄水装置を造れるのは、当社しかないので大変、喜ばれた。

 横浜の、ビルの賃貸業の方に、試しに膜ろ過ソフナーを貸し出している。とにかく、水は使ってもらうと分かるので、貸し出すようにしている。“屋久島の天然水”と、アルカリイオン水、当社の水を、「飲みくらべ」して貰った。結果、当社の水が一番美味しいと電話があった。20年の経験を生かしてこの仕事をこなし、常に、最先端の装置を開発しているので、他の水に劣るはずはないが、好みは人それぞれだ。ユーザーの声は、本当に貴重で面白い。

 先月の28日、3年前に事務所に見えた方から、電話を頂き、現場を訪問した。奥さんの、3年間待った喜びの顔で迎えて頂いた。3年前に提示した販売価格が合わず購入を断念されたが、地下水使用による機械の故障で困られて、今回購入を決められた。ニーズに合った、手動式のホームクリーン装置を提供した。

 お客さんが、インターネットで調べて一番知りたいのは、価格だ。私も同じで世界中から部品を買うが、一番に品質、次に価格を見る。しかし、装置の値段には、維持費も含まれていて、水の状態も確かめないと、簡単に値段を提示するのは恐い。今回このお宅に、手動式の装置を提供して、自らメンテナンスに協力してもらえる条件で販売した。安く買うためには、買う側の協力があれば、本体価格が30万円台で供給することも出来る。特に、不況のせいか、お客さんは安く買いたいし、私だって、出来れば安く提供したいので、各自でメンテナンスができる形の装置を新たに開発した。予算の厳しいお客さんは、手動式のホームクリーン装置を勧めたいので、相談してほしい。私の浄水器は、軟水を主体にした装置なので、水周りの電気器具の保護、配管の詰まり防止、地下水でのエコ・キュート使用に役立つ。軟水は、健康や美容にも使えるので、今後主流になっていくと思う。一方、地下水の汚染が深刻なので、大型化のニーズも考えて、時間10トンクラスの装置も受注する。予算のない方には、簡易な手動式の装置を購入して欲しいし、幅広く客の要望に応える製品を揃えている。

 政治の話題は相変わらずつまらない。民主党の小沢さんが、若手に4〜5億円を配ったという報告書が出て、またも「政治とカネ批判」を呼んでいる。首相になりたかったので寄付をしたと思うが、うんざりする。生臭い言い方だが、政治活動に資金をつぎ込むのは、言うほど悪いとは思わない。日本が小さくなる一方の遠因に、何か、「お金を使う行為が悪だ」と言う先入観があって、変に貧しい意識が強いことが気になる。法律の範囲で、自らの政治力で資金を集め、若手に配る行為が悪であれば、法律の方を改正すべきで、感情で全てを判断する姿勢は、競争力を削いで、弱体化する。感情的な批判より法律に照らし、何が違法かを区分けしないと不公平だ。私は、常に“マスコミ”がこの国を弱らせる要因だと思っている。自民の麻生政権が崩壊し、当時の官房長官が機密費を持ち逃げした事件は有名な出来事だが、マスコミの批判は小さい。検察の問題も情報が漏れ出すと紙面を飾るが、大阪の検察の報道は不思議と止まった。金の問題が起きると、小沢氏に批判が集中するが、金も動かせない政治家は力もなく、役に立たないと思う。個人でも金の切れ目が縁の切れ目と言われ、金で80%以上の問題は解決する。国民も、見たこともない清潔感にこだわらずに、金を生み出す力の有る政治家を選出しないと、日本は沈没する。ワールドカップ招致も、金まみれだ。結局はオイルマネーの勝利だし、中国のゴリ押し外交も「元」の力だ。不況のせいか、金を毛嫌いする世相は理解するが、今一度、お金を稼ぎ出し、資金を社会に回す経済を打ち立てないと、アジアで最も貧しい国になる。日本企業は内部留保も膨大にあるにも関わらず、雇用・投資には使われない。誰もが仕掛けずに、企業が無気力では、夢が生まれない。

 ウィキリークスが話題を呼んでいるが、私は、冷静に見ている。騒ぐのは、何か心当たりのある人だろう。税金で生活する官僚の素顔や、政治の日々の行動内容が見えて楽しい。購買力が落ち、市場も小さくなって、私の周辺も海外に向いている。今年は、順調に乗り切って来たが、来年は、3分の1は、海外の市場を考えている。本社も海外が良いのか考慮中で、西安も候補に考えている。

 今月、50cm×50cmの平膜の試作品が5セット完成する。これは期待の製品で、災害用の装置の取水口に、農業用にも広がると思う。排水のリサイクルに開発されたので、この装置の第一号機を、だいあんの顧客である和菓子屋さんの排水のリサイクルに使って、効果を確かめたいと思っている。この平膜と、10インチの大型膜を通して、排水を回収したいと考えている。

 今年も早いもので、12月、振り返ると、厳しい世相だが、上手く乗り切れた。大きな話が出た割には、成果は小さかったが前進はしている。飲料水の仕事は命のインフラ業で、休むわけにはいかないが、毎日が忙しいことは幸せなことだと思う。