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■ 大忙しの8月2009/08/21 (Fri)

 盆休みが明け、すべてが動きだした感じで、印旛沼、南房総、袖ヶ浦と3箇所の他、水野たちが回る仕事が重なって大忙しだ。7月末には、EDIの据え付けに岐阜に出かけた。1000万円近い仕事で当社では大きな仕事になる。台東区の災害用の浄水器の据付を終え、10日には、豪雨の中、試運転を終えた。9日には、つくばの吉沼から予算の厳しい方が相談に見えて、MF膜と活性炭方式の濾過装置を薦めた。今月末には同じ吉沼にホームクリーンの納入が決まっている。10日に南房総の方から50%入金があったので納入日を調整している。千葉の茂原から養殖用に装置を購入したい方が、16日に夫妻でショールームに見えられた。ホームクリーンの問い合わせが九州から数件ある。数台まとまれば対応したい。千葉の緑区の方は分析が終了し、最終の打ち合わせを行って製作に入る。つくば山の麓からも一台注文がある。皮膚科のお医者さんで、23日に最終の打ち合わせを行う。5月に納入した顧客の近所の方が見えて、ホームクリーン装置を買いたいと事務所に来られた。最近、知名度が上がったのか良く売れる。売れると新しい人脈が出来るので、企業よりも末端の個人向けに売る方が嬉しい。

 9月から新しい膜モジュールにアップグレードしたいと考えている。時間3トンクラスに絞り、緊急で20本の購入交渉を始めた。今、世界的に水不足で、膜の生産が追いつかない為に、膜の値上げが続いている。
ショールームを閉鎖して工場に集約する方向でいたが、再検討している。「研究学園」の駅から数分の場所に建設中の店舗も一案だが、敷金が高過ぎるなど、条件がまとまらないので、検討中である。1階の店舗を持つ目的として、「純水・軟水の実操業のデモブース」の開設を考えている。
 
 私は常に色々な計画を関係者に話して、意見を聞いて構想を練っている。新浦安では、目が悪い為、介護を受けているが、介護士の方と色々話しているうちに子供のアトピーの話がでた。アトピー治療においての“水の大切さ”に話が及び、私も同意見だった。アトピーなどのアレルギーに、水が影響している可能性は高く、塩素なども要因の一つだ。顧客にも、当社の装置で水質改善をして、子供のアトピーが治ったと大変喜ばれた。小児科医に聞くと、3歳くらいまでのアトピーは、水が何らかの原因となっているので、子供に安全な水を提供する仕事が出来れば、喜ばれるはずだと言われた。「時間3トンのUF膜と軟水器の装置」を開発し、3歳未満のお子様を持つ人を対象に、仮称「キッズ・ボディ・クリーニング」の店が出来ないかと検討している。店舗内で純水・軟水を使って、塩素に弱いお子様向けのアトピー対策として試してみたい。相談した知人の小児科医にも協賛を要請している。

 20年前、私が半導体工場を開設する為に、シリコンバレー内で働いていた時、「純水の宅配事業」をしていたのを覚えている。日本でも、純水・軟水を宅配する仕事を始めてみたいと思っていた。水の小売りをして、店内でお母さんが子供さんを洗ってあげられるスペースを提供する仕事も、意味があると思っている。最近の企業力は落ち、企業向けマーケットも縮小する一方だが、“子供の健康ビジネス”は、伸びるし、“水”は大切だと思っている。私は、昔から企業より身近な分野を中心にした仕事に取り組んで来た。その象徴が「ホームクリーン装置」だ。当社には、超純水装置をはじめ、炭酸泉・クラスター水・純水・電解酸化還元水等の生成技術があるので、新たな投資を考えてみたい。

 最近では2機、超純水装置を半導体の会社に販売したが、高級品は使う企業が限定される。EDI装置を造れる会社も限定されているし、価格も安定しているので、当社には向いているが、売り上げを伸ばしていくなら、価格は下げる方向でないと無理だと思っている。最近、N本電子から電話があって、EDIのメンテを頼まれた。調べて見ると3年間もメンテの依頼が無かった。N電子も顕微鏡の一流メーカーだが、ここも経営が厳しいらしくメンテの費用は少ない。水野に点検させると17Mの純度が出ていると言うので、EDIの純度が予想以上に安定していることに驚いた。水野に聞くと前処理に膜を使ってから安定したと説明を受けた。今の市場は半導体、薬品工場向けに限られているが、この純度が確保出来るのなら簡易EDIをつくれば、民生でも使えると思う。EDIは当社の商品名を「EPW−エレクトロニック・ピュア・ウォーターシステム−」と略名にしているが、私は「RO(逆浸透膜)」に組み込んだ装置を開発してみたい。半導体や高度な装置を求められる顧客には従来通り高級な装置を提供し、その他の分野、洗浄、洗濯、料理、医療、美容の分野に使って貰って評判を聞いてみたい。ROの膜と最低限の計装部品で、EDIを組み込めば格段に安くなる。現在、1トンクラスは1400万円ほどで販売されていて、当社でも1000万円はする。最低限の部品だけで世界一安い簡易EDIを開発すれば、アジア市場にも乗り出せると思うので、大きな計画から、身近な子供の健康まで、どんどんと開発することに意味がある。

 中国が経済大国になり、日本を抜いて世界2位になると思われるが、じわじわと中国の物価が上昇していくと、壁にぶつかると見ている。反面、ドルは100円以下だし、私はアメリカを再認識し始めている。私は8月で67歳になるが、自らに課して小さな挑戦を始めている。まず自宅から事務所まで、約4Kmの距離を歩き始めた。毎日歩くにはとても勇気のいることで、朝食は自分でつくって食べて、日々自分に挑戦している。新浦安では介護士について料理を習い、つくばでは、仕事、新浦安では休息と運動に励み、慣れだすと次は心臓を鍛える運動をして体を鍛えている。当分、社会は貧しく停滞すると思うが、私は「軟水・純水・塩水・電解酸化還元水」を秤売りして、停滞社会にあったビジネスを展開する。
 
 8月は原爆の月であり、終戦の月でもある。私は3歳の時に1.3Kmの距離で被爆した。本来なら3.5Km内は“原爆症”と認定される範囲だが、今も働き続けられることに強運を感じている。被爆の影響で、心臓、腎臓、目を患って大変だが、身丈にあった営業力を発揮し、「働く意味」を再確認している。

 3日に、試作機を見に下館ロータリーの代表の方が見えた。ネパールの学校に浄水器を送る話が固まり、発注は9月で数量は3台、予算は200万円で決まった。極力手動での操作ができる設計を頼まれた。ネパールへの同行も求められているので、水野に行って貰う。ネパールは素晴らしい国だし、いい経験が出来ると思う。

 私の会社は、“技術優先”で生きて来たので、不況の中でも仕事が減らないが、社会全体が萎縮して“仕事のパイ”自体が狭まっている。一番怖いのは心のパイの狭さだと思うので、小さな企業の特徴を生かして、大胆に飛躍したいと思っている。
 営業は簡単な仕事ではないが、新しい案件をあみだせば、営業ほど楽しみな仕事はない。日本の社会は、“因習”に似たしがらみが絡み合って既存のマーケットには入れないし、現状は崩壊しつつあるので、独自でマーケットを開いていきたい。私の営業方針は、「競ってまでは、売らないこと」だ。“売る努力”をするより、活動的な会社に仕上げることが最大の営業活動だと思っている。日本の市場は小さいし、既存の市場を争っても意味がない。競争は大切だが、創造的な争いでないと消耗戦になるので、小さくまとまり、争わなくても生き残って行ける運営をしている。私は、「軟水」と「マイクロクラスター水」を20年前から扱って来たので、その間に多くの人と交流を重ねて来た。会社は装置を製作し、海外の装置を改良したりして技術を学んで来たが、多くの顧客に会って、客から育てられた会社でもある。秤売りの小さなビジネスを考えだしたのも、小売業の勉強も必要だし、当社が製造している「電解酸化還元水」もサンフランシスコでは、専門の業者も現れて小売を始めている。日本でも台東区や養鶏場に、塩素に代わる殺菌方法として販売している。将来環境を考えるとこの殺菌水が主流になると思うので、市販を始めてみる。
 他にも水野にアクリル板で“塩の濾過器”の製作を頼んでいる。純水の水に塩を溶かして「きれいな塩水」を作ってみたいと思っている。使用用途を知ってもらえば、需要も広がるので、軟水・塩水・クラスター水・炭酸水と、多くの機能水が造れるので、販売しながら反応を見てみたい。20年前、水を売る仕事は、雲を掴むような仕事だったが、今は将来性に溢れた仕事に成長した。機能水の仕事も10年前から考えて来たので、案外、新しい顧客の開拓に役立つと思っている。私はいつも“ぶっ飛んだ意見”を述べるので、大ボラ吹きに見られるが、私は本気だし、唱え続けていると実現するものだ。

 インドの酒造会社の代表と面談した。インドの銀行関係の人物も同席して「排水処理」について相談を受けたので、「平膜のろ過装置」を推奨して、サンプルを完成させた。“省エネ”よりも踏み込んだ“再利用システム”を完成させたい。8月28日に、このプロジェクトの打ち合わせを行う。アッセンブルはタイで行うらしく、計画の推移を見て次の計画を検討する。

 私が水の業界に入った時の技術力は未熟だが、自販機のプロジェクトを立ち上げ、技術は走りながら学んで来たが、今では全国的に自販機が置かれている。水のプロセス技術は専門だし、知見もある。部材の仕入れルートも揃って来たので、個々の力が求められる社会なので、チャンスは多いと思う。
100年に一度の不況と言われて大騒ぎしたが、この状態が普通の状態と思った方が正しい。私のように事実上引退した者の立場から見ると、若者が働く場が少なくなった今の世相は寂しいが、心豊かに仕事に取り組めば、捨てたものではない。私は、麻衣子と上田をスカウトしたが、予想した通りの活躍をしている。身内の評価になるが、水野のEDIの技術水準も高くなった。実積が認められだすと装置は売れると思う。不況が追い風になって評判になるかも知れない。
 
 新日鉄、リコーと当社で「自動証明書発行機」のプロジェクトを進めているが、筐体製作は順調だ。少し前までは、EDIの仕事と大学向けの仕事は“技術の象徴とお付き合い”として取り組んで来たが、少し軌道に乗り始めた。全ての企業で、「コスト削減」を考え、見直しが始まっているので、我々がつくりだす“装置と価格”に関心を寄せてくれている。産総研が開発した可視装置の筐体も頼まれている。

 当社の装置を使って、田舎暮らしを始める人も増えだした。不況が長引くと都会は住みにくい。お金儲けが出来なくなれば、ただ狭い、不便な都市と化してしまう。昔は、新幹線や、高速道路は中央集権で、富が東京に集まるように運営されて来たが、富が集まらない都会に魅力はない。私の仕事は、世間の喧騒を離れてEDI、災害用、大学、ネパール等、全く異なった分野の仕事をしている。コストを大幅に見直して、年間500万円を削減する企画を合わせて考えている。