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■ 「つくば一号」テスト販売開始2009/06/12 (Fri)

 先月、印旛村に6インチの大型膜、つくば市の方は時間1トン処理の膜を装着した。どちらも軟水器はない状態の仮納入で、到着次第に組み込む予定だ。6月9日、袖ヶ浦の方にも仮納入した。急いでいる顧客には今後もこの形で納入する。つくば市の吉沼の方が見えられて7月末に納入が決まった。埼玉・岡山の建設会社からも問い合わせがある。埼玉は水が悪いので、調査を行わないと引き受けられないと回答している。福岡に装置を検討している方がいるが、価格・メンテナンス費用等で迷っておられる。岡山の話が決まれば、福岡とまとめて考えたい。船橋の方は事前調査することが決まった。ここは硝酸性窒素が多いので、楽観視できないが、価格も検討して欲しい意向だ。数ヵ月後には水道が引かれる予定だが、その間ホームクリーン装置を使いたいらしい。水道水と比較して、良ければ井戸水と併用して使うことを勧めている。多くのお客は安価を望まれているが、水の良い地域、硫黄臭が強い地域など、地下水というのは本当に様々で、価格だけでは解決できないことが多いので、簡単に売ることが出来ない。

 当社のホームクリーン装置が、台東区の災害対応浄水装置として採用される見通しとなった。既に隅田公園に時間2トンから、最大4トンの大型浄水装置を設置した実積があるが、移動式浄水機は初の製品化になる。このような話が来るということは、認知度が上がっている証拠で嬉しい。今回は、二重濾過方式の膜装置を提供したいと思っている。膜の耐久性が心配されたり、色度が12もあったりと多少難しい仕事になるが、我々は予算の範囲でベストな装置をつくることにしている。

 6月1日に大手電力会社と、業務用のヒートポンプ対応型RO装置のヒアリング懇談会を開いた。私は“ヒートポンプ”が、エコブームの中で確実に伸びるプロジェクトだと考えているので、この仕事には関心が深い。同時に、この懇談会でヒートポンプ市場の現状が分かり有益な時間だった。ヒートポンプは東芝、日立等の大企業が業務用のエコキュート向けに製作し販売しているが、地下水を利用すると故障が多発するので、メーカーはトラブルを避ける為に原則販売しない意向でいる。理由はシリカ・ミネラル・カルシウム等、電子的に水に溶け込んだ微量金属が、機器内部で積層して故障を起こす。これ等を取り除くには、UF膜とRO装置が必要になる。この装置を当社が安く製作出来るので、期待されている。私は市場価格の50%を狙っているが、50%値引きできる条件としては、「半分の前金が支払われること」が前提になる。アメリカなどでは全額を払って製作を依頼するのが当たり前だが、日本ではこのシステムは理解されにくい。本来、買う人と売る人が相互に協力し合わないと、コストダウンは難しい。
 この懇談会に備えて中国のメーカーと浄水装置の価格についての情報交換を行ったが、ROに関しては“アメリカ製”を勧めて来た。当社はアメリカで生まれた会社で、アメリカ製の品質とコストは負けないので、当社の方に利がある。今回、水野が製作し、半導体企業へ納入したEDI装置も、業界トップクラスで、多分、品質・価格・全てが他社製を凌駕するレベルにあるが、彼らは我々のような零細でも実力のある日本の会社を知らないし、日本製は端から高いものと決めているので検討の対象から外れているのが現状のようだ。当社に販売網があれば、品質・コストの両面から見て世界中に販売出来るレベルにあることが分かった。

 今、ホームクリーン装置を見直している。「特定の臭いだけを取りたい」「水の色をとって欲しい」など、トータルな装置ではなく、用途別の装置を求めるお客も増えている。井戸水に不安を感じながら生活し、困っている方が、予算的に通常のホームクリーンの購入出来ない人を多く見てきた。“低価格”で、細部まで取捨選択が出来る装置の必要性を我々も感じているので、今回初めて、まずはテスト的に、つくば市近郊向けに35万円台で限定のホームクリーン装置を販売する。コストが材料費に近いので、入社2年目の樋口が担当して、人材育成を兼ねた製作・販売をする形で進めているが、極端に水の悪い地域は対象にしていない。新人の社員が製作するので、基本設計は水道向けの装置を井戸水用に転用した装置だ。臭い取り・膜フィルター・活性炭というシンプルな構成にし、販売する地域もつくば近隣に狭めることでコストを下げる。通常は組み込んである軟水器は“オプション”にする。装置を“つくば一号”と名づけた。詳しくは、問い合わせてほしい。
 冒頭で軟水器なしの装置を納入したと述べたが、これは一つの伏線で、膜と活性炭だけの装置で水が大幅に改善できれば、エコキュートを使わないお客には“つくば一号”を販売してもいいのではないかと考えている。臭いも濁度も取れるし、水が比較的良い地域では使えると思う。この価格で全国的に販売が出来るようになれば、代理店に任せても良いので、普及すると思う。

 日本の景気が少し上向いたと政府は言いだした。しかし、政府の政策で景気が回復したとは到底思えない。アメリカも日本も“中国頼み”で、これも中国の影響でしょうと言いたい。エコカーの販売も好調だが、中身を見ると楽観は出来ない。日本の地方は疲弊し、底割れの状態であるにも関わらず、政府は選挙を意識して税金を使いまくり、政策を誇大宣伝しているが、政府の言葉はみな選挙用語で、今、一番信用出来ない。インフルエンザや北朝鮮のミサイル騒ぎも、大げさに危機感をあおって、我々が国を守っているという態度がやたら目立つ。北朝鮮は2度目の核実験を強行したが、現実、日本には何も手立てがない。何も対応出来ないのなら“無関心”を決め込むことも戦略の一つだ。私は、核よりも我が国の年金の崩壊や自殺者の増加の方が怖い。100年安心の年金改革は、当初からペテンと思っていたが、それ以上に崩壊のスピードは速まっている。核より年金の崩壊が怖いと言うと笑われるが、北が本当に核を扱っているのかは怪しい。爆薬を使っただけの“偽装実験”かもしれないし、彼らが核兵器を4〜5発程保有しているとする評論家もいるが、これも、実態は大した話ではないと思う。それに比べ、中国は200発、ロシアは6000発も保持し、北だけ大騒ぎするのもナンセンスだ。インド・パキスタン・イラン、日本の周囲は大量の核に包囲されている。日本は諦めて、身近な恐怖に立ち向かう方が現実的だ。

 この自殺大国で、日本の若者が生きていくには、未来への希望が必要になる。私の提案だが、“スモールカンパニーの創設”が夢への近道だと言いたい。私がいう「スモールカンパニー」とは、“一人一社制”で会社を営む方法で、社員はいなくてもいい。小さな会社が増えると小さなビジネスが生まれて育つ。それぞれ違った小さなもの同士が繋がっていくことで多様なビジネスが育つと思う。その根底を、水と環境、食料というベースで結びつければ、非常に大きなビジネスになる。日本はあまりにも数%の大手企業に頼って均一性が強調され、一旦経済が行き詰まると総崩れで脆い体質にある。

 4月から、一人の若者が私の会社に入社した。慎重で決断は遅いが、着実に仕事をこなす優秀な子だ。この子が高額な学費を払って専門学校に通うと言うので、それなら当社に来てタダで技術を教えるから来るように勧めた。半年間、技術を学び4月から入社した。当社は原則、人は雇わない。自分で製作した装置を客先に届けて、力がつけば独立させる仕組になっている。この考え方が、スモールカンパニーの第一歩で、新しい“分社化”の考え方だ。学んでいる時は普通の青年だったが、最近の仕事振りを見ていていると、顔つきや振る舞いがシャープになりだした。成長の要因は、水野の指導にもよるが、客の反応だと思う。企業内での教育より、客の期待力が成長を促進させるので、可能な限り、もろに客にぶつけることを基本にしたい。水野のように独り立ちすれば、営業も担当させて将来独立させるつもりでいる。一年先輩の麻衣子も、営業の窓口を担当させている。写真を始め、つくば市内のメンテ、据付を担当させて、私の傍で営業も学ばせている。この子の凄いところは体当たりで仕事に取り組む所だ。今回の小型のホームクリーン装置の製作・販売も、自らの意思で担当を志願して来た。試作機として、販売までトータルに担当させて、客の反応を直に感じさせて成長を遂げさせたい。女性として、装置の製作、据付、メンテ全てを担当するのは初のケースだが期待している。つくば一号、風呂用軟水器、マイクロバブルなど組合せると、女性に相応しい仕事になるだろう。「つくば一号」に関して詳しくは担当の「樋口」に聞いて欲しい。

 「有機アミノ酸酵素液・プラントパワー2003」を販売している。20年前、私はつくばで、都会で農業をしたい人達を集めた“家庭菜園のできる農場”を開きたかった。水と農業を結ぶ仕事は、都会と地方の人間の交流を生むし、次のスモールビジネスの種になる。福島、群馬と肥料の客もボツボツ増えだした。この仕事は娘のマキに担当させたいと考えている。売った製品によって人間関係が構築出来るので、本当に恵まれていると、感謝の毎日である。

 つくば周辺でも土地の価格が下がりだした。つくば中心部は東京と同等の高値で手が出ない区域もあり、格差が広がりだした。昨年の9月に金融が破綻した影響が少しずつ身近に感じる話が増えだした。福島のお客も、地方の経済は壊滅状態だと言う。不況の影響が、小規模の実態経済にも出始め様々な話が持ち込まれて来る。スモールビジネスの命は情報で、水の仕事は、多岐にわたるので情報が手に入りやすい。友人の水の会社は、規模が中途半端に大きい為に不況の影響をもろに受け、苦戦を強いられているが、本来水の会社は小さい規模が似合うと思う。情報を集め、多方面の用途に合ったビジネスを展開すると案外、不況に耐えられるのは小さな会社かも知れない。
 韓国の当社の代理店も4名のプロが集まったスモールカンパニーだが、健闘して新工場を開設したと聞く。中国の取引先の様子も、水関係は忙しい。私の方も今のところ、7月には大学、超純水装置、防災用装置の仕事と、ほぼ見通しがたって、料亭からも話がある。厳しい世相の割にはそれなりに動いている。 

 遅れている平膜が今月末には到着する。今後は、平膜と時間3トン規模の中型に力を入れるので、大型が製作できるスペースと排水設備を考えると、今の工場も手狭になる。将来、石油スタンド跡地を借りて「ショールーム兼、作業場」として考えている。スタンドの跡地を水の給水基地にすると新しい再生の基地として生まれ変わる可能性がある。耐震構造になっているし、排水設備も完備しているので、貴重な場所になる。私の会社は今の5倍は伸びると確信している。100年に一度の不況と言われているが、案外、改革期かも知れない。ドルが95円前後になって久しい。中国と取引しているが、彼等は“ドル”も“円”も好まなくなっている。中国から品物を輸入する際は、“人民元”で購入している。円が信用されなくなると先行き不安になるが、先進国の中で、アメリカの弗と日本の円が通貨の価値を失うと中国の台頭を加速する。日本は自らが劣化していることに気づいて、日本の国力・技術力・民意力が大幅に向上させる努力を重ねないと日本経済の再生は難しい。私は景気の変動の左右されずに独自のものづくりに励んで、新しい仕事にチャレンジして行きたい。