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■ 不況を追い風に飛躍2009/02/27 (Fri)

 私は、“スモールビジネス”にこだわってきた。企業の規模は極力小さく、究極は「一人一社」が理想だ。分社論で著名な酒井氏と一時提携した際、一人一社の形が理想だと語り会った事もある。この不況でも小さな会社の利点を生かして過ごせているのでこの考え方を続けたいと思う。2月15日に牛久市、つくば市の購入者の納入工事を終えた。船橋在住の方も27日に納入が決まった。稲敷市の方は、現地調査が済み、建屋が完了する3月中旬に工事を決めている。最近の特徴として、地元からの注文が増えだした。

 1月27日に、体の不調で入院し、心臓の精密検診を兼ねた。検診の結果、「カテーテル・アブレーション手術」(不整脈の原因になる心臓の部分を電極で焼き切るという治療法)を受けた。この手術は三浦雄一郎氏も受け、術後にエベレストの世界最高齢の登頂記録を打ち立てた事でも知られている。術後、無理を言って1日で退院して仕事に復帰した。私は、飲料水を提供する仕事をしているので治療を終えたらすぐに戻りたかった。“スモールビジネス”の規模で生き残るにはのん気に休む訳にいかない。水の仕事は地味だが、人間の生活には欠かせない重要な仕事なので、私なりに使命感に燃え、スタッフには誇りを持って働けと指示している。

 ユーザーは井戸水を飲料水にしたい為に装置を購入されるので、不況だから買わないと言う人は少なく、むしろ買いたい物に絞って、生活に役立つものにはお金は惜しまない傾向にある。不況で水道代を少しでも節約したい人も多くいて、逆に問い合わせが増えている。当社はホームクリーン浄水器を始め、業務用の大型膜、超純水装置等を扱かって来たが、主力の膜を始めた時には全く市場性がなくて、売れなかった。井戸水の浄化に絞って市場開拓に力を入れ、家全体を浄化する方式と性能が次第に理解されて、エコキュートの普及とも重なり芽が出始めた。今回、世界的な不況に襲われて日本の年率のGDPは12.7%に落ち込んでいるが、実感として、これよりもっと貧しくなると思う。そうなれば返って身近な仕事が増えて水の仕事も忙しくなる気がする。知人の同業者に著名な経営者がいて、この方のマーケットは大手志向だ。私は、大手の生活が長かったので、大手は苦手で、中小企業・役所・家庭・大学・福祉施設等、小さな規模の業種に的を絞っている。リスクを分散し、新しい製品を生み出してスモールビジネスの特性を生かしている。私達も金融不安の影響を受けて大型機の商談が吹き飛び、3000万円程売上げが減った。これも想定内の事で来期に期待して、新しい仕事の芽を育てている。

 身近な仕事として、「家庭で炭酸泉に入れる装置」の開発を進めている。炭酸泉は、医療面でも壊疽にも有効だし、マイクロバブルと炭酸ガスを組み合わせて、プラス超音波の装置も考えている。マイクロバブルで炭酸ガスを溶解させる技術を“低価格”で実現したいので、足湯で試しているが、おおよそ目途が立ちだした。冷え症にも効果があるし、血流が良くなると肩凝り・腰痛にも役立つので、ストレスの多い日常生活に効果があると期待している。

 福島県会津若松市からメールを戴いた。鉱山跡地における飲用水(生活用水)の確保についての内容だった。20軒ほどの過疎の家庭で飲料水に困っているらしい。これからも各地で高齢化が進み、過疎地域が増えて水道等のインフラ整備が出来なくなってくるだろう。我々がどこの水も浄化出来る装置を完成させれば、簡易水道局としての役割を担う浄水器の仕事も増えると思う。

 1月17日に龍ヶ崎から、半年前に既に現地調査した客が見えた。色度が15もあって難しい案件だ。他社の装置を導入し試しておられ、当社の装置と比較したい意向だ。他社は商売だし、熱心に営業するので、狭間で迷っておられる。22日には地元の方が来られてもっと当社を宣伝・アピールすべきだと言われたが、軽々しく宣伝する気にはならない。当社は宣伝をしないで口コミで浸透する形を目指している。競争も嫌だし、他社と競ってまで販売したくはない。当社の装置を買って戴くお客様には、積極的に対応して、井戸水は難しいので、仕事は慎重に、取り組んでいる。井戸水の浄化は、装置の比較や競争して売る分野ではないし、水の専門家なら色度が15もある案件は軽くは請けないと思うし、まして売り込む行為などしない。柏市のドックトレーニングの方からも苦情に近い電話があった。新社屋に浄水器が欲しいらしい。当初は井戸水で計画されていたが、水道を引くと報告があって、この話は終わったと思っていた。先方は水道水でも浄水器を使いたいらしい。当社と他社のランニングコストを比較したいと言ってきた。水道なら他社でも買えるし、担当者に任せていたが説明が足りないとクレームがついた。不況が深刻な今、お金が一番の時代だが、造る人・売る人・買う人、共に協力すると無駄が省ける。売る人には売る責任が生じ、買いたい人もそれなりの協力をしてコストを下げるとお互いに助かる。柏のお客は、売る側はもっと熱心に営業しろと叱咤激励されたと思うが、とにかく装置を見る時間をとって頂く事を薦めている。装置の種類も色々あって、見てもらえると正確な判断ができる。営業トークより、レベルの高い装置をつくることが我々に課せられた一番の営業だと思っている。

 23日・多摩湖に近い老人ホームを訪問し、10インチの膜を使う事にしたがポンプの水量と水圧調整が課題になる。26日・地元の建築会社から相談されて試作機をつくってみたが、建築業は厳しいのか返事がこない。熊本、福島、静岡、三重、北海道から問い合わせがあったが、性能より値段を知りたい人が多い。地元の人ならショールームに立ち寄って、高いか安いかの判断がつくが、装置を見られない人は高い印象を持たれるのか、断念する人もいる。部品の価格も変動して難しい時代だが、何とか安く販売してあげたいと色々考えている。一つに、「予約・前割購入」を案として検討している。買いたい人の傾向を見ると、新築後に導入したいなど、数ヶ月前に予約されている。そのような購入希望者を集めて、共同仕入のシステムを使い10万円ほど安くならないかを検討している。通常は、水質・使用水量によって価格は変動する。又、主要部品の価格も上がっているが、平均するとエコキュート導入費ぐらいになる。一番金額のかさむ部品が、大型膜、イオン分解器、電子部品だが、量を買って船便で運ぶと安くはなる。現在10台単位で仕入れて航空便を使っている。50台単位で仕入れてまとめて製作すると安くなる。ホームクリーン装置の場合は10万円程安く販売出来るだろう。「今すぐ」ではなく、1年以内にホームクリーン装置を買いたい人がおられれば、契約金として50万円を先払いして貰い「前割」制度を設ける。10名のお客が集まれば500万円の資金が集まるので、装置の部品を一括購入すると10万円は安くなって装置を提供出来るようになる。「前割」購入を選ぶかはお客さんの選択だし、多分、数年後には前割制度が当社の販売スタイルになると思う。今でも申し込み時には、50%の前金で支払って貰っているので、時間が経てば前割制度は理解されると思っている。

 不況になると大きな商談が増えて来る。タイ・インドでの水処理の仕事について来客がある。当社で作れば安くなると思うのか、我々にとっても大きなチャンスだとおだてられ大きな話が増えてくる。不景気だし慎重に要望を聞いている。

 超音波の図面が中国より届いた。膜が2本洗える横型が提示されたが、彼等のスピードには驚くばかりだ。来月の始めには一台装置が完成する。日本のメーカーでは「超音波で膜は洗浄出来ない」と言われたが、中国メーカー側は意欲的だし、捨て金のつもりで、製作してもらっている。

 オバマ人気で、世界中が沸き立っているが、冷静に見て経済・外交の再建は厳しい。日本を重要視しているが、狙いはお金だ。麻生首相は追いこまれても楽しんでいるようだが、笑顔が醜くなってきた。小泉語録が飛び出したり、中川氏が辞任したりして、マスコミが騒いでも過去の人という印象しかない。麻生氏は首相になりたい一念の人だし、いくら非難されても辞めないと思うが、崩壊寸前だ。国民は惨めだが、選んだのは国民だし、耐えるしかないと思う。昨年の9月にアメリカのリーマンブラザーズが崩壊し大きく市場が狂いだした。私は不吉な予感がし、珍しく銀行と融資の相談を始めた。滅多に借りないので、交渉はスムーズに進み、12月に600万円、2月には政府系の銀行から500万円、地元の銀行からは1000万円の融資を受けた。100年に一度の経済不況だと言われて、今後はもっと倒産が続くと思うし、この先何が起きるか分からないので資金の準備を完了した。今の政治家や官僚に、「先見」は出来ないと思う。彼らの分析能力は高いが、予知能力は生まれない。毎月決められた日に確実に給与が貰え、国会を開くと空白状態でも自動的に一日3億円の金を使う。生活に困らない人間に危機感は生れない。我々は開発に力を入れて部品を買い、製作し、営業して集金が終わって始めて仕事が終わる厳しい仕事の中で生きている。単独で孤立無援で生きていると、先を見えないと何も出来ない。ただ、私には先が少し見えている。

 T理大学向けの自動証明発行機を3台出荷した。もう一台K見大学に納入する。東大をはじめ計18台納入したことになる。このプロジェクトは新日鉄・リコー・当社で進めている。新日鉄の営業担当者が素晴らしいので、大きな証権に成長するかもしれない。

 「有機アミノ酸酵素液・プラントパワー」を12日に福島の顧客が液肥を買いに見えた。肥料も高騰しているし、我々の液肥も普及させたい。神谷養鶏場には酸素水用のマイクロバブルを取り付けたので、推移を注視している。私は、プロジェクトを貪欲に、ひたむきに、前へ前へと進めている。

 「王漢華」東京大学2年の学生だ。特定非営利活動法人アイセック・ジャパンの東京大学委員会・日中研修生交換事業部で活動している。両親は私の友人で、産総研のベンチャー会社を経営し、当社の中国間ビジネスのアドバイザーを担当している。両親を介して会ったが、将来は日本と中国を結ぶスーパースターになれる人物だ。今年はアメリカの大学に東大を代表し留学する。その合間に中国に帰るので、一緒に、娘と麻衣子を10日ほど中国に行かせる事にした。中国も不況だし、実情を見せておきたいと思い決断した。上海からアモイに寄り、客家を見学する予定でいる。

「客家」とは・・・「漢民族から分かれた民族の一つで、数字の発音は、現在の日本語の読みに近いなどと言われている。西晋の永嘉の乱から、中原の漢民族は南に移住し、1千年を経て現在のグループになった。少数派であるがゆえに、中央政権や王朝と良好な関係を保とうとする傾向がある。移民の通例として土地の所有が困難であったので、流通や商業に従事し、教育にも熱心なことで知られている。中国のユダヤ人などと呼ばれている。太平天国の指導者である洪秀全や、中国国民党の孫文、中国共産党のケ小平やシンガポールの李光耀などを輩出した。よく知られている土楼(円形のものは円楼、正方形など四角形のものは方楼)と呼ばれる独特の集合住宅は、客家人全体の習俗ではなく、福建省の一部山間部の客家人だけに見られるもので、外部からの襲撃を防ぐために作られたもので、一族がまとまって居住している。外見の形状が核サイロに似ている事から、米中国交樹立前の米国で衛星写真の解析・判断を誤らせる基となった。(インターネットウェキペディアより抜粋)」

この住居のシステムは福祉のあるべき未来形を予見している。是非見て欲しいと思っている。次に南京等を回り歴史を学んで欲しい。中国の新幹線、リニアモーターカーにも乗る予定でいる。1000万人が職を失い混乱の今の中国を見て学んで欲しい。昨年は士別で皿洗いやウエイトレスの仕事もさせたが、見事に乗り切った。休みの日も明るく働くし、裏方の仕事もこなしている。褒美のつもりで行かせる。不況が深刻になり厳しい状況下にあるが、不況の風に上手く乗って飛躍の年にしたい。