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■ アメリカは嫌いだ2008/10/14 (Tue)

 友人の息子さんが進路に悩んで相談に見えた。二度会い、今の時勢を生きるには、物事の流れを知る事の大切さを伝えた。ものづくりの仕事に興味があるらしく、何か手に職をつけたい希望が見てとれた。単なる「学び」では時代のスピードにはついていけないし、研修生のかたちで会社に入り学ぶ事を薦めた。先が見えにくい不安な時代だし、両親は私の会社に入れて技術を習得して欲しいと願っていたので、双方の期待に沿える形にした。上手く育ち、ものづくりの苦しさを学んで欲しい。我々も期待をしている。

 アメリカから津波のように報道が押し寄せる。金融崩壊、テロ支援国家指定解除、三浦元社長の自殺等、話題が尽きないが、人騒がせな国だと思うし、日本を、日本人を舐めきっている。次はアフガンの戦費を日本に要求して来るだろう。日本の政治家から見ればおもちゃのように見えているらしいが、国民の意識は、不愉快な国だと感じ始めている。私の実感は、アメリカが怖い。サラ金の集金人に見えるし、わがままで、戦争好きで粗暴だ。同盟国とは考えたくない。

 北海道のプロジェクトが完了した。6インチ4本と、10インチ2本の膜ろ過装置・時間4トンクラスの大型軟水装置を組み込んだ。採算は厳しい案件だったが、経営者の意気込みに惚れ込んだ仕事だし、地方の地域再生の一旦を担う仕事と理解して引き受けた。今後とも社会で求められる仕事であれば採算を無視しても協力を検討する。特に病院・福祉・防災の分野であれば、引き受けたい。予算の厳しい方は相談して欲しい。
次は銀座和光の装置を今月中に納める。20年来の馴染みの客だし、最新の膜装置を納入する。

 株が大暴落し大慌てだ。世界的な景気も厳しくなる様子だが、バブルが弾けただけで何の事もない。アメリカでは株価が8000ドルを割ったが、本来の実力はこの程度だと思う。13日には大きく反発したが、この戻りも問題が大きい。公的資金が人質になって株式がいつも保護される統制経済につながる恐れすらある。株式の一番重要な仕組は情報開示が命だ。株式が表面上守られても実態経済が弱くなる方が問題で全てが誤魔しになっている。その一番の問題はアメリカの自動車産業は淘汰され、縮小された現実を見なくてはならない。湾岸戦争以来、アメリカは私の興味の対象から外れているが、全ての混乱の原因はブッシュ政権にある。ブッシュ個人は案外いい人だと思うが、操り人形にされたのだと思う。そうでないと余りにも頭が悪い大統領になる。石油の高騰も彼のせいだ。戦争好きの政策が破綻を招きイラクを混乱させ、テロを増幅させた。そして、先週G7の会合がワシントンで開かれた。公的資金の注入を決議したが、一日の会合で混乱が終息するのであれば、電話ですれば済む話だ。全てが“セレモニー”で為政者の言い訳の舞台に過ぎない。私はこの混乱は早期には終息しない、と見る。緻密に練り上げたアメリカ流の経済理論の破綻は、長年の付けが露呈したもので一日の会合では解決出来ない。公的資金で預金を保護する事が解決策の柱になっているが、これも可笑しい。本来、預けた金が返金されるのは当たり前の事で、当たり前の事が出来ない事の方が非常事態だと思う。鉄の価格が暴落しだした。スクラップの価格も数ヶ月で暴落しだした。株はコントロール出来ても実態経済は混乱しだした。
 
 大型の膜装置に仕事の内容を移して準備を進めているが、手ごたえがある。当社は井戸水と言う小さな市場で細々と生きているので、景気が悪くなっても影響は少ない、数人で何でもこなせる会社なので、コストも抑えられる。逆に、経済が荒れるとチャンスも多くなる。私は企業向けの装置を個人向けに転用して市場を開いて来たが、水は生活の基礎だし、今後伸びる分野になると確信している。
春先から相談があった超純水装置の打ち合わせも始まり、今月中に見積もりを提出する。超純水装置の仕事も増えそうだ。アメリカのビジネスモデルが崩壊し、新しい体制を模索する時期に来ているが、妙案は浮かんでいない。日本でもイオンをはじめ、大型店舗も切り捨てが始まり、大型店舗の撤退で地域の混乱に拍車がかかる。

 AIGに9兆円の公的資金投入で一旦救済が決まったが、直ぐに身売りが始まった。日本法人の会社は売却を迫られて生保も再編される。「消費者保護」の名目で日本企業は抜け殻の会社を高く買う羽目になり、アメリカの尻拭いで日本の資金が流出する。金融の問題が欧州に飛び火し、次はアジアへ向かう。アジアでは中国のメラミン騒動で金融問題が霞むほど深刻な問題になり、株も暴落して散々だ。巨額の費用をかけオリンピックを開催し国威を高揚したが足元が崩れだした。所詮、砂上楼閣だ。隣の韓国はウォンが暴落して倒産が増えている。日本でも政府が金融は健全だと宣伝しているが、25兆円は吹き飛んでいるらしい。金融機関を信用しない人が増えて、タンス貯金が30兆円を越す額になっているらしい。相互不信が増大する難しい時代になった。円高が進むとチャンスなので、仕入れに力を入れている。   

 昨年の防災用装置の納入で役所に信用がつき今年も受注が決まった。我々は社会の歪を狙ってビジネスを進めている。当社はお笑いタレントと同じで、フリーターの集合体だ。お笑いの吉本でも売れないとお金は稼げないし、よく働いても、稼げないと話にならない。東京ビッグサイトの「洗浄総合展」に出かけたが、目新しい装置や企画はなかった。私は動ける範囲で新しい仕事の芽を探している。その1つがマイクロバブルの事業だ。ある大手会社と提携を完了したが、契約内容が複雑で自由さがない。しかも装置の価格も高いので、新しい方策を探している。私は井戸水浄化の前処理にマイクロバブルの方式を採用したいと考えている。マイクロバブルと膜を組み合わせると面白い装置になる。狙いは水と泡の機能を使ったろ過だ。装置を改良して効果の実験・確認をしたいと思っている。

 今春、押しかけ入社をはたした新人の麻衣子が、周りの反対をよそに、順調に育っている。ほとんど休まずに明るく働く意欲は素晴らしい。彼女なりに努力しているので、社会の動きを学ばせるために展示会にも行かせている。若い人に夢を与えるために、インドネシアでの飲料水の仕事を考えている。士別の牧場に納入した装置を活かし、今度はバリ島で水の仕事を始めたい。近々調査を本格的に開始して、装置や条件を決める。