戻る
■ 2008年4月半ば2008/04/23 (Wed)

 ハノイの日本大使館前に2軒の日本食のレストランがある。このレストランの経営者と会って水の事情を拝聴した。10リットル入りの水の値段が、容器と運搬賃を含んで150円ほどする。2軒のレストランで、一日30個のボトル水を買うと大きな経費になる。水道水が飲めないので、各社が浄水器を売り込んでいるが、直ぐフイルターが詰まって使い物にはならないので売り水を使うらしい。
 大学の友人の紹介からでベトナムで水処理の仕事を始める事になった事を前回で書いたが、4月22日娘と私の補助の社員二人を現地調査に派遣した。表向きは「空気を吸って来い」と送り出したが、手持で運べる小型の膜浄水器を持参させた。一台は提携先にプレゼント。一台は日本食レストランに納入して様子を見る。日本食の職人に使って貰えば感触を探れて見通しが立つ。この派遣の成否の意味合いは大きい。プロが長期に使って、意見を聞くと大きな力になる。この仕事は4月に入社したばかりのピカピカの一年生が担当する。高校生の時から私の元で育てて来たし、娘は裏方の仕事をさせてきたので100%信頼して送りだした。これまでも、中国に1ヶ月、バリ島に1ヶ月行かせて多少の訓練は積んでいる。当社は超零細企業だが、日本、韓国、中国、ベトナム、インドネシア、全てが仕事場になる。大学出の新人が私の会社を就職先に選び押しかけ入社して来たが、外部の人達から見ると大変なリスクに写るらしい。小さな会社だし、保障はないし両親も反対した。入社して直ぐにベトナムに出張だが、大きな成果が上がればビックチャンスに繋がる。裏では準備は整えてあるし、裏づけがとれればコンテナーで装置を輸出したい。

 鉄鉱石が60%値上がりして、今度は鋼材が40%高くなる。此の侭進むと全滅状態になるだろ。昔、鋼材1トンにつき3000円上がると車は10万円上がると言われた。鉄は産業の米だし影響は大きい。私は資源の高騰を見越して部品を備蓄してあるが、7月以降は見通しがつかない。9月以降に購入希望の数人の客は予約されだした。
 友人で取引先の卵の生産会社も餌代の高騰で大変らしい。消費者には卵の価格が30%ほど値上がるが、業界はシェアー争いで値下げ競争が激しいらしい。大手は破格の値段で卵を販売先に卸し市場拡大を狙っている。中小の養鶏農業者を淘汰しシェアー拡大が狙いだ。私の取り引きする養鶏場では装置のお陰で、水質が良くなり、鶏のストレスが減り、卵の生産量が大幅に増えた。消費者の購入価格は上がるが、卸値は逆に下がり卵がだぶついているらしい。価格操作で大手しか残れない仕組にして、生産農家を絞るねらいが見える。この淘汰を許すと健全な競争原理が壊れるし、零細中小の生産者は、こだわりの優れた卵をつくって生き延びてきた努力が水の泡に消える。消費者が賢くなって優れた生産者を守り育て上げないと食の安全が脅かされる。消費者も直接生産者から買う努力をして安全な商品を提供する生産者を応援して欲しい。私の会社も超零細だが新しい装置を開発して大手に伍して負けない装置を開発している。小さな会社ほど新しい術力を取り入れて個性的に競争社会を生きている。私も応援を兼ねて酸化還元水を送って菌の消毒液として最新の薬液を供与してテストを始めている。

 連日政治の混迷ぶりを見て気がかりだ。ガソリンの25円で大騒ぎしているが、鋼材の40%の値上げは致命傷になる。極端に言えば高炉を日本に置く意味さえ無くなる。この状態では、日本の未来に希望を託せない。私は技術の蓄積と収拾、改善を意欲的に進め、人材の育成と販売組織の拡大に力を入れている。

 世界でオリンピックの聖火リレーが混乱し中国の批判が強まっている。スポーツの祭典が、ビックビジネスに利用され、国威の高揚で政治問題化しているが、中国はやがてはアメリカを抜く経済大国になるだろう。日本も昔、世界一の経済大国になった事があるが、実は経済大国と言っても大した話ではなかった。中国を見ていると大国の風格より焦りが目立つ。ゆとりが見られない。オリンピックの開催は早過ぎた気がするが、IOCの判断ミスだが選ばれたのは経済力が遠因になったと思う。中国の国民は激情家が多く、切れまくり、顰蹙をかっている。デモも結構だが、少し落ち着いて中国人らしく大らかに生きて欲しい。
 
 政府の支持率が30%を大きく割り込んだ。20台前半の数字もある。後期高齢者医療保険、ガソリン税、年金、色々な問題の山積が響いている。無策だ。説明は上手いが無策過ぎる。国民の一番の不安は物価高。生活を直撃しだした。政府は、どこ吹く風で具体的な対策が打ち出せない。35年続いた暫定法案をまた10年延長すると言う。与党は3分の2の議席で可決するらしいが、次に選挙で敗退する。民主も勝てないと思うし、官僚政治が続く。官僚の発想も古すぎる。国民から乖離し、政策が噛み合わない。公務員の改革より、霞が関の官僚組織を民営化しシンクタンクにした方が頭脳の競争が始まると思う。
 数年前に、100年安心の年金と言われたが、神話は崩壊した。安部氏が威勢良く年金の照合を公約したが突然投げ出し自爆した。無責任な政治家に見えるが、法案は官僚がつくる。今回の医療保険は老人の怒りに触れた。慌てて、国会議員達が勉強会を開いて勉強する無知ぶりに驚いてしまう。2年前に強行採決した法案を国民の反発を買うと慌てて学びだしても手遅れだ。政府は50%、国が40%を老人以外から徴収、10%を75歳以上の人が負担するとした。一番医療費を使う人が10%の負担で何が不満かと言いたいらしいが、この制度は中身が分かりだすと今度はサラリーマンの負担費増が表に出て、サラリーマンが怒る事態になりだした。保険が4000億円の赤字、国が50%持つと言っても税金は国民のお金だ。イカサマ法案がばれだすと全国規模で批判が広がると思う。年金から天引きされる事も聞かされていなかったので批判が強い。政府や官僚は不都合な事は教えないし、不信感が増幅している。官僚の天下り、無駄使い、年金の未払い、一向に改善されぬまま徴収する時は年金から確実にとる。老人が増えて医療費が増えるのは当たり前の事。10兆円の医療産業だと思うしかない。国民のために国があるのか?国のために国民があるのか?根本論議に戻ってしまう。老人を殺す政策をとるか否かが論点になる。道路族は、道路予算に59兆円を10年で使いたいらしい。10年後の日本は老人で溢れ道路どころの騒ぎではない。医療費に10兆円を使ってもその使途は、病院の維持費や、医師、看護士、医療機器メーカー、製薬会社に回るし、人権ビジネスとし位置づけて割りきる意外に方法はないだろ。生老病死は避けられない宿命で、経済学では計れない哲学の領域に来ている。インド洋の給油活動で税金を垂れ流すより、アメリカがグアムに移転するのに、多額のお金を拠出し、おもいやり予算も見直して、国民のために使って欲しい。日本は老人を大切にして生命の尊厳を標榜する人権国家になれば、評価されるが、この侭ではズルズルと崩壊の道を歩むと思う。カストロ首相が米国から経済封鎖を受けたが、長期に独裁政権を維持できた。背景に、税金を医療と教育に注ぎ込んだ。老人の願いは、経済のグローバル化、競争社会ではない。医療と教育に金を使って、安心出来る国創りを望んでいる。

 9日間で300万円の旅行ツアーがある。中国人の富裕層向けだ。旅行の工程に、日本の病院で高度な医療検査を受けられるスケジュールが組み込まれている。ここにヒントがある。中国は経済大国になるが、同時に老人の数も膨大に増える。インド、タイでも高度な医療施設を構え医療ビジネスに力を入れているが、日本は先進国の中で最も進んだ長寿大国だ。老人医療に国が逃げずに、総力を挙げて取り組めば老人医療のノウハウが蓄積される。

 私はNPOを設立し、誰でも働ける会社を別につくった。法人活動も出来る。一年前に、営業の仕事を学ぶ目的で一名参加した。毎日会社に来るので、ガソリン代の5万円を支給した。しかし、売れなかった。私は不真面目な人間だが売れる。営業は真面目だけでは売れない。そこで、物をつくる仕事を勧めた。ものつくりの執念が体に満ち溢れないと熱意は伝わらない。真面目に技術に取り組みだしたので、作業場を作ってあげ、5万円UPして10万円にした。数ヶ月経ち装置が作れる技能を身につけだした。そこで、さらに5万円UPしてあげた。5月からガソリン価格もあがるので、2万円を補助する提案し事実上の工場長になった。高いか安いか評価は分かれるが、彼の熱意で勝ち取った賃金だ。60半ばで稼ぐ仕事は少ないがチャンスは一応に転がっている。自立心さえ有れば100%チャンスは広がる。寄生虫のように他人にすがる生き方では生活は厳しくなる。私はサラリーマンの時代から仕事は請負制の積もりで働いた。零細企業の社長と言っても仕事がないとホームレスと同じ事だ。営業力さえあれば何事にも挑戦する事が出来るので、一つの事を仕上げられる人材に育てている。

 千葉県の市原で造園土木の方に浄水器を納入した。この人も代理店を希望しているが、売り方が分からないと言う。多分、売り方を分かっている人はいないと思うが、不思議と聞きたい人は多い。私は祈りだと答える。家族を守り、社員を守り、激動の世の中を歩むのに小手先の方法手段では乗り切れない。時代の先を見るのも、即決で決断するのも祈りがあるからこそ勇断できると思う。私の営業活動は心の発信に力を入れている。例えば士別の牧場で取り付けた浄水器が順調に動いているのだろうか?雪が融けたか?羊は増えたか?単純な思いを念じていると大きな波動が心に響いて購入者が事務所に来られる。
 つくばで3台ほど商談が進んでいる。3台とも生産待ちだ。岐阜では若い経営者が来て、代理店を希望し30日に岐阜に行く。この若者は電気の専門知識があるので、超純水装置の技術も教えたい。房総はタマホーム、龍ヶ崎は模型の職人、自前で装置を造りたいらしい。土浦は大きなお寺、住職自ら来て戴いた。北海道は羊の牧場、この方も事務所で会ったが、私と同じ障害者だった。素晴らしい頭脳明晰の人障害者らしく生き方に覚悟が溢れていた。広島は購入先の紹介と造船所。データ待ちだ。土浦のお寺、神奈川の神社、士別の牧場は時間2トン〜6トンクラスの浄水設備になる。牧場のオーナーはメンテの人を雇い、旭川周辺の代理店を希望されている。条件が整えば検討したい。

 インドネシアにも数台輸出をする。食と水に関心が深まり、注文・依頼・相談が増えて来た。世の中、不況になると水に関心が高まる。しかし、今回の不況は深刻だ。食が絡んでいる。次は水戦争になるだろう。水の仕事は簡単だし、参入壁も低いので、容易に参入出来るが、水が汚染されて水不足が予想される。容易な仕事だが、汚染が進むと技術が伴わないと浄化は難しい。社会は激しい競争の連続で、甘い仕事などないが、我々は互角に勝負が出来る準備を整えている。
 隣国、中国は経済が好調で、世界の富が集まっているが、一人勝ちの中国は嫌われている。企業の中国離なれも加速しているが、彼等の仕事にかける執念は凄まじい。日本も企業も個人も淘汰が始まるが、不景気になると新しいチャンスも生れる。私は20年間この仕事をして来たが、大儲けは出来ないが安定業種に成長しだした。様々な企業の浮き沈み、人々の心の変化を見て来たが、ここ数年の動きは目が離せない。油断も出来ない。

 炭素繊維(カーボンファイバー)の<防錆><防水>塗料に注目している。試しにプールで塗布してみた。塗布した紙素材を折り曲げても、亀裂もひび割れも生じないので金属溶射より扱いやすい。耐熱性で、200℃にも耐えられる。新日鉄の関連会社に紹介している。知人で株主の塗装会社にも紹介したいが、塗装業界は仕事の量が激減し、施工単価も下がって厳しい。塗布素材の優劣より、仕事が欲しいと言われそうで紹介しにくいが、有望な商材だ。北海道にも声をかけてみる。私はメーカーがこの商品を供給してくれる間は私のやり方で普及させたい。

 5台ほどパルス式膜浄水機の開発している。高周波パルスで、イオンの結合を分離させて、膜で補足する仕組だ。見えないから効果が確認しがたいが、良ければ100台程増産して、ボイラー、エコキュート向けへのモニター販売を考えている。

 4月の終わりに娘達がベトナムから調査を終えて帰って来る。5月の終わりには水野を派遣する。その前に、レストランが成功したら一日しか取れないが私もベトナムを訪れる。ベトナム向けに強度を倍に高めた新しい膜フイルターも完成した。又、外国の透析用のダイアライザーを探し3本ほど入手した。各社の膜フイルターを調べてチャンスが整えば50台ほど最新の装置を投入する準備を進めている。